書籍詳細

宇宙で地球はたった一つの存在か
松井孝典 編著

目次
立ち読み


地球は宇宙のなかで、どこにでもある普遍的な存在なのでしょうか。それとも、たった一つの特殊な「奇跡的な惑星」なのでしょうか。

惑星物理学の第一人者である松井孝典氏は、地球の内部構造、地表、大気、磁気圏などを、太陽系の星々~水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星~などと比較して、地球の普遍性(他の天体と共通するもの)と特異性(地球だけに独特のもの)を探ります。

日本科学未来館館長の毛利衛氏は、宇宙飛行士としての体験から「ユニバソロジ」という新しいものの見方・考え方を提案します。スペースシャトルから地球を見ると、地球の表面は顕微鏡からのぞいた細胞とそっくりに見えるそうです。巨大なものと最小のものが相通じている。地球規模で起こる現象はすべてつながっている、ということを宇宙で認識したと語ります。

そして、物理学者の田近英一氏は「地球環境と生命の進化」について語ります。地球の長い歴史において、現在は温暖期ではなく寒冷な氷河時代に分類されるということをどれだけの人が知っているでしょうか。

海洋生物学者の長沼毅氏は「地球型生命とは何か」を問いかけます。深海に生息するチューブワームという生き物は、動物なのに口も消化管もありません。体内のバクテリアが二酸化炭素を原料にして自分の体と栄養を作り出してしまうのです。ひと口に生命といってもいろんな形があります。生命もまた「たった一つの存在」ではないのです。

<書籍データ>
◇B6判並製・188頁(ウェッジ選書21)
◇定価:本体1,400円+税
◇2005年12月21日発売

<著者プロフィール>
松井孝典(まつい・たかふみ)
東京大学大学院新領域創成科学研究科教授。東京大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士課程修了。アメリカ航空宇宙局(NASA)の月惑星科学研究所招聘研究員、東京大学助教授を経て、現職。86年、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」に海の誕生を解明した「水惑星の理論」を発表、世界の注目を集める。最近は、天体衝突と地球・惑星・生命史などアストロバイオロジーに関する研究を行っている。著書に『宇宙誌』(徳間書店)、『地球倫理へ』『宇宙人としての生き方』(いずれも岩波書店)、『1万年目の「人間圏」』(ワック)、編著に『地球学~長寿命型の文明論』(ウェッジ)など。

宇宙で地球はたった一つの存在か

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