書籍詳細

源氏物語―におう、よそおう、いのる
藤原克己、三田村雅子、日向一雅 著

目次
立ち読み


第1章 『源氏物語』の匂い――生きることの深さへ
「匂う」という言葉は、平安京で熟成された文化の奥深さをうかがい知るうえで、さらに、そうした伝統的文化に照らして、今日の私たちの生活や人生の内質を問い返すためにも、たいへんよい手がかりになる言葉です。古語の「におう」は「霊(に)」が這う=あたりに広がる、すなわち「にはう」が変化したものです。それは嗅覚に訴えるだけでなく、匂いたつ美しさのように視覚に訴えるものでもありました。
『源氏物語』に描かれる匂いの奥深さについて解説します。
○古語の「にほふ」と「かをる」/嗅覚と共感覚/古今集歌と嗅覚/なつかしき人香――空蝉の女君/「梅枝」巻の薫物比べ/光から香へ――官能の深みへ

第2章 『源氏物語』の〈衣〉――染める、縫う、贈る 華やかな色彩、つややかな光沢、耳にも優雅な衣ずれの音――『源氏物語』の空間はつねに絢爛たる装束に彩られており、それは着る人の人間性、与える人との関係性をも表すものでした。源氏物語絵巻には、物詣でに出かけるために衣装を新調する女房たちの姿や、玉鬘を迎えた六条院の歳末の衣配りの情景の、目にも鮮やかな場面が描かれています。
『源氏物語』のなかで衣装が占める大きさを解説します。
○玉鬘の物語/着物は魂の容器/衣配り/登場人物を衣装の色で表す/晴れ着を縫う充実の時

第3章 『源氏物語』――信仰と祭り、祈りと救済
古代、人々は病いや天変地異の原因を「物の怪」や神仏などに求め、多くの儀式や祭礼を生み出しました。『源氏物語』のなかにもさまざまな年中行事が描かれています。また、袴着、元服、結婚、入内、出家といった人生の儀礼が物語の要ともなっています。
『源氏物語』における信仰と祭り、祈りと救済について解説します。

<書籍データ>
◇B6判並製・213頁
◇定価:本体1,400円+税
◇2008年5月20日発売

<著者プロフィール>
藤原克己
(ふじわら・かつみ)東京大学大学院教授。著書に『菅原道真』(ウェッジ)他。

三田村雅子
(みたむら・まさこ)フェリス女学院大学図書館長。著書に『源氏物語絵巻の謎を読み解く』(角川選書)他。

日向一雅
(ひなた・かずまさ)明治大学教授。著書に『源氏物語の世界』(岩波新書)他。

 

源氏物語―におう、よそおう、いのる

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