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明日を拓く現代史
谷口智彦 著

目次 立ち読み

 

 

社会の指導的立場に就く人、日本の行く末に興味のある若い世代を読者に想定し、「未来を切り拓く」よすがとなるよう書かれた類例のない歴史書です。インドと中国の戦争、スエズ危機、第二次大戦中の米・英暗闘など、他で読めない事実が独特の視覚で取り上げられます。「こんなことも、自分は知らなかった」と思わせる十章は、慶應大大学院講義のための書き下ろしです。「世の中を見る目が変わった」と言わせた人気講義でした。最初の章は「若かった日本の勢いを知る」。東京五輪開会式が秘めた無数のシンボリズムが、初めて余す所なくとらえられました。全体のモチーフは、章題にもなった「楽観論者だけが未来をつくる」。日本が成し遂げたこと、また世界における日本の立ち位置が知りたい人には、必読の書です。

<書籍データ>
◇四六判並製、296ページ
◇定価:本体1400円+税
◇2013年4月20日発売
◇ISBN: 978-4-86310-108-1

<著者プロフィール>

谷口智彦(たにぐち・ともひこ)
1957年生まれ、東京大学法学部卒。本書ゲラ校正段階で内閣審議官就任。2008~13年、明治大学国際日本学部客員教授など。2005~08年、外務省外務副報道官。それ以前約20年「日経ビジネス」記者、編集委員。その間プリンストン大学フルブライト客員研究員、ロンドン外国プレス協会会長、上海国際問題研究所客座研究員、米ブルッキングズ研究所招聘給費研究員を務めた。著書に『通貨燃ゆ』、『金が通貨になる』、『国際情勢のレッスン』などがある。本書は慶應義塾大学大学院SDM研究科(日吉)特別招聘教授として、同院生に講じたもの。

 

 

 

<立ち読み>

いま、なぜ、こうなっているのかという世界と日本の姿を知るには、ごく近い過去に何が起き、どうだったのか、因果の連鎖を知る必要があります。今日の原因は、昨日にあるはずだからです。
例えば最近の日本経済を苦しめてきた円高――。なぜこうなったか、原因を知りたくありませんか。
インドと商売上の付き合いが深まると、インド人というのは中国人のことを、ことによると日本人以上に警戒していることにすぐ気づきます。なぜ、インド人はそうなのでしょう。
そもそも日本と米国の関係は、どうしてこうも、入り組んでいるのでしょうか。
日本の安全を守ってくれる国だということになっているけれど、沖縄に迷惑そうな飛行機をもってきてみたり、有難いのか物騒なのかわからないという人が少なくないようです。
そして中国。あの巨大な隣人は、いったいこの先、どんな国になっていくのか。
これらは皆、いまのわれわれにとって切実な関心事であるとともに、明日のわれわれを悩ませ続ける一群の問いであるに違いありません。
この本は、まさしくそうした問い――明日を知ろうとする問いに対し、ヒントを近過去に探って因果の流れを再構成しようとした試みです。──【まえがき】より

 

(続きは本書でお読み下さい)

 

 


<目次>

 

第一講 はじめに

「当用現代史」の必要/「もしもあのとき」を考えてこそ面白い/「バックキャスティング」の手法と歴史観 など

第二講 若かった日本の勢いを知る
アメリカ人が日本語で天皇陛下にお願い/「夢の超特急」が夢でなくなった/すべてはわずか一九年の達成 など

第三講 九州が奪われそうだった頃
九州のチビッ子革命家が目指した大それたこと/すべては日本再興のために・アチソン国務長官の貢献 など

第四講 あなたの父親も知らない戦争について学ぶ
中国からの直接投資、断固阻止?/インドに孔子学院たったの二校/キューバ危機の真っ直中を衝いた など

第五講 英国に学ぶ、米国との付き合い方
一九五六年、英米の大衝突・スエズ危機の顛末/戦後秩序の画期・新たなシステムへの過渡期/英国の誇り打ち砕いた米国 など

第六講 米国システムはどうできたか
ブレトン・ウッズ体制とは何で、なぜできたか/戦後システムをつくったのはたったの二国/米国がつぶそうとしたもう一つの国 など

第七講 ニクソン・ショックとは何だったのか
一九七一年、時代は大きく変わった/基軸通貨を持つと情報が集まる/日本がニクソン・ショックにショックを受けたわけ など

第八講 中国リスクを根元から理解する
踵と掌が一番おいしい/共産党ではなぜ個人崇拝がやまないのか/だれが加害者で、だれが被害者だったのか など

第九講 楽観論者だけが未来をつくる
日本人が大切にした価値とは/献身、謙抑、自由/工場現場で起きた革命/夢を見る自由 など

第十講 日本が変われることを知る
たった一五年で変革できる/「兄弟」たち相互、情報取引コストの低さ/当時と今は違う──言い訳にならない など

 

 

 

 

 

 

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