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誤解だらけの電力問題
竹内純子 著

目次 立ち読み

 

自由化されると電気料金が下がる、再生エネルギーで自給自足が可能、原子力発電所がなくても電気は供給されるし、支障はない……など、電力に関する話題にはとかく誤解がつきものです。本書ではこういった誤解を解くことからはじめ、電力や電力業界の問題のほか、エネルギー問題など、電力にまつわる様々な問題点を、元東京電力社員の著者が丁寧に解き明かした1冊です。 

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<書籍データ>
◇新書判並製 236ページ
◇定価:1,000円+税
◇2014年4月25日
◇ISBN: 978-4-86310-125-8

 

<著者プロフィール>

竹内純子(たけうち・すみこ)
NPO法人国際環境経済研究所理事・主席研究員、21世紀政策研究所「原子力損害賠償・事業体制検討委員会」副主査。
慶応義塾大学法学部法律学科卒業。1994年東京電力入社。2012年より現職。国立公園尾瀬の自然保護に10年以上携わり、農林水産省生物多様性戦略検討会委員や21世紀東通村環境デザイン検討委員等歴任。その後、地球温暖化国際交渉や環境・エネルギー政策に関与し、国連気候変動枠組条約交渉にも参加。著書に、『みんなの自然をみんなで守る20のヒント』(山と渓谷社)がある。

 

 

 

<立ち読み>

 

 

 東日本大震災をきっかけとした東京電力福島第一原子力発電所事故(以下、東電福島原子力事故)によって、日本のエネルギー政策に対する世論は大きく変わりました。もちろん、以前から全面自由化や発送電分離など電力システムの一層の改革や、再生可能エネルギー(以下、再エネ)の活用、原子力発電の廃止を求める動きはありましたが、ここまで明確にひとつの世論となったのは、やはり東電福島原子力事故による変化でしょう。
  多くの人が、それまで電力に無関心で、使いたいときに使いたいだけ使ってきたことを反省し、これまでの電力システムを見直すべきだと考えるようになりました。それなのに、電力会社は相変わらず原子力発電を推進し、再エネに難色を示し、自由化は阻止しようとしているように見えます。なぜ世論は変わり消費者は新しい電力システムを求めているのに、肝心の彼らは変わろうとしないのでしょうか。既得権にしがみつき、自分たちの利益を守ろうとする「懲りない面々」なのでしょうか。
  それが証拠としてよく言われることをまとめると、次の3点になるのではないでしょうか。
◯電力会社は「脱原発」は無理だと言うが、ほとんどの原子力発電所が止まっていても問題ない。
◯電力会社は「再エネはコストが高い」とか「不安定だ」と言うけれど、ヨーロッパでは 再エネが主力電源になっている国もある。
◯電力会社は総括原価方式と地域独占にしがみついて電力自由化を阻止しており、 そのせいで日本は世界一電気料金が高い。 ──「序」より

 

 

 

 

 

 

 

(続きは本書でお読み下さい)


 


 

 




<目次>

 

 

序 エネルギー政策の理想と現実
  消費者は変わった。電力会社は変わらないのか/なぜ原子力発電所の再稼働を求めるのか? など

 

 

 

第1部 エネルギーに関する神話
1 再エネ神話の現実
  わが家が発電所になった!/再生可能エネルギーとは/再エネ技術のあれこれ など
2 ドイツ神話の現実
  ドイツのエネルギー政策を学ぶ意義と留意点/自由化で電気料金は下がったのか? など
3 電力会社の思考回路にまつわる神話
  思考回路の中心は「安定供給」/地域独占の重み など

 

 

 

第2部 エネルギーに関する基本
1 電気はどこでどう作る
  電気は「究極の生鮮品」/停電はなぜ起こる/電気の「在庫」はどう確保する など 
2 エネルギーを語るなら知っておきたい常識 
  第1のEは「Energy Security」/第2のEは「Economy」/第3のEは「Environment」 など
3 キレイごとでは済まない温暖化問題
  地球温暖化交渉はなぜまとまらないのか/温暖化は誰のせい/日本は何をすべきか など
4 東電福島原子力事故による3Eの変化
  現場力頼みの綱渡り/オイルショックの悪夢再び?/電気料金は必ず上がる など

 

 

 

第3部 電力システムの今後
1 考えなければならない問題
  小売全面自由化、やるべきは今か/発送電分離/全面自由化、適切な投資は進むか など
2 原子力事業は誰がどう担うのか
  東京電力は「死ねない巨人」/原子力事故の賠償責任は誰がどう負うべきなのか など
3 今後電力システムはどうあるべきか
  資源がないのは、絶好のチャンス など

 

 

 

補論 電力システムと電力会社の体質論
  電力体質の不思議/やっぱり「供給本能」/チャレンジは失敗のもと など

 

 

 


 


 

 

 

 

 

 

 

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