これからは、明確な意志を持って、日本人が世界倫理、世界宗教の中に参加し、世界的価値の多様さのひとつを担わなければならないだろう。過去、日本は常に パッシブなものを続けてきた、ジェントル・ネーションだった。温暖で湿潤な風土の中で、放っておいても生きていけたのである。
しかし、これからはそういう時代ではない。「生きていけるから生きる」という時代は終わり、「生きていくために生きる」時代が来ている。「意 志=will」を持って生きていかなければ、世界に伍してはいけない。だからこそ、私たちは積極性のある人間にならなければならず、また次代を担う人々 を、積極性のある人間に育てなければならないのである。
では、私たちはいかにしてその「意志」の力を培っていけばいいのだろうか。それには、意志に生きた先達の足跡をたどると、日本人の意の姿が見えてくる。
本書では、意志を持って生きた24人の人々を取り上げ、彼らがどんな「意志」を持って生きてきたのかを検証している。私たちがこれからどうすれば「意志」 の力を備えられるかが非常にわかりやすく記されているので、ぜひ、本書を通して、これからの時代を生き抜くために必要不可欠な「意」の力を得てもらいたい。
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