1. 世界史を突き動かした英仏独三国志 対立と協調の欧州500年史
関眞興
世界史を突き動かした英仏独三国志
対立と協調の欧州500年史
イギリスVS.フランスVS.ドイツーー英EU離脱は必然だった!日本人が知っておきたい「隣国」同士の仲が悪い本当の理由。世界の諸問題の根源がわかる。
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歴史的にも世界に大きな役割を果たしてきたイギリス・フランス・ドイツの、中世から現代まで500年の歴史を三国間の「対立」「牽制」「協調」をキーワードに解説する世界史教養本です。EUを主導したイギリスはなぜ一番最初の離脱国となったのか。その理由の根幹を知るには、中世の宗教改革・宗教戦争による主権国家の誕生まで遡る必要があると、著者の歴史作家・研究家の関眞興さんは語ります。今のように「国民」や「国家」という概念がなかった時代に、三国はどのように国を興し現在の形に至ったのか。表層だけでなく、歴史の本質を伝えてくれる一冊です。
2. 覇権の歴史を見れば、世界がわかる 争奪と興亡の2000年史
島崎 晋
覇権の歴史を見れば、世界がわかる
争奪と興亡の2000年史
躍動の「中」VS.反撃の「米」VS.不穏な「韓中露」―――繰り返される「覇権」をめぐる争いの構図! 4000年の世界史が教えてくれる 激動の東アジア情勢で日本が進むべき道。
書籍詳細を見る「覇権」というと刺激的な響きを覚えますが、国内や国家間などいずれも主導権を握れば物事を有利に進められます。そして世界史はその主導権を巡って争い続けてきた歴史の軌跡でもあります。本書では「覇権」を軸に世界がどのような道を辿ってきたのかを紐解き、今もなお続く覇権の闘争とその行く末を歴史作家・島崎晋さんが丁寧に教えてくれます。ローマ帝国、漢王朝、モンゴル帝国、大英帝国など、歴史上「覇権国家」と呼ばれた国が経済・宗教・文化・文明の分野でどう覇権争いに勝ち、そして敗れていったのか。その熾烈な争いの歴史から学べることは少なくないはずです。
3. 征夷大将軍になり損ねた男たち トップの座を逃した人物に学ぶ教訓の日本史
二木謙一
大河ドラマでも注目を集めた明智光秀や、鎌倉幕府を滅ぼした人物として有名な新田義貞など、歴史に名を刻みつつもトップに上り詰めることができなかった、いわゆる「なり損ない」の人物たちにスポットを当てた意欲作です。大河ドラマの時代考証を実に14作品も務めた歴史学者・二木謙一さんの著書ということで、さすがの着眼点と言わざるを得ません。武家政治のトップとしての位置づけだった将軍・征夷大将軍は、時に圧倒的な力を持ち、時に後見人を前に何の力を持たない、時代によってもその果たす役割はさまざまでした。彼らはなぜその政争に負けたのか、先人の失敗は示唆に富んだ貴重な経験談といえるでしょう。
4. 明日を拓く現代史
谷口智彦
慶應義塾大学大学院の人気講義を単行本化した、日本史・世界史の垣根を取り払って歴史を学ぶ教養本です。内閣官房参与や明治大学国際日本学部客員教授などを務めた谷口智彦さんが、慶應大院生に特別招聘教授として講義し、「世の中を見る目が変わった」と絶賛された全10講が収められています。なぜインド人は中国人を警戒するのか、日本とアメリカの関係はなぜこんなに入り組んでいるのか。そして大国化した中国は、そして日本はどうなっていくのか。これからを生きる私たちの”明日を拓こうとする問い”に対して、近過去の事例を紹介しながらヒントとなる光明を優しく照らしてくれます。
5.フランス敗れたり
著:アンドレ・モーロワ、訳:高野彌一郎
フランスの文芸評論家であり、優れた歴史家でもあったアンドレ・モーロワが、第二次世界大戦の緒戦で「フランスがなぜ無惨にあっけなく滅びたのか」をテーマに、フランス首相、軍部の最高指導部、そして国民の臨場感あふれる心の動きを描いた作品。翻訳家の高野彌一郎氏による1940年出版の邦訳版は、3ヶ月で200版まで版を重ねるほどの大ベストセラーになったといいます。フランスの敗因は政治家の腐敗・堕落とともに、現代の日本にも当てはまる民主主義国家の脆弱性と指摘しています。時代が変わっても変わらない本質を、古典だからこそ強いメッセージとして受け取ることができます。
学生時代の勉強からしばらくすると、深掘りしたり教養として身に付ける機会が極端に減ってしまう歴史や史実。しかし、背景にはその時代を生きたリアルな人間ドラマがあり、緻密な戦略や謀略があり、深い学びに満ち溢れています。意外な切り口から歴史を紹介してくれるこの5冊で、楽しみながらも学びある時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。