70点の育児入門

2017年7月13日

»著者プロフィール

iStock

質問:子どもに毎夏あせもができてしまいます。とくに汗が多いほうではないと思うのですが、どうすれば予防できるのでしょうか?

答え:汗を拭く、涼しくする、吸湿性の高い衣服を着るといった基本的な方法しかありません。完全な予防は難しいですが、こまめに汗を拭き取っていれば軽いあせもは自然と治ります。

石橋涼子(いしばし・りょうこ)
東京大学医学部卒業。大学での研修の後、NICU、総合病院、障害児施設などに勤務。1996年からまつしま産婦人科小児科病院(現・まつしま病院)小児科部長、2005年1月に東京・江戸川区小岩に石橋こどもクリニックを開院。

答える人 石橋涼子先生(石橋こどもクリニック院長)

 あせもは正式には「汗疹(かんしん)」といい、汗で皮膚の汗腺が詰まってしまい、そこに汗がたまって起こる症状です。

 軽いあせもは皮膚表面に汗がたまってできる「水晶性汗疹」で、透明もしくは白っぽい小さな水ぶくれができ、炎症にはなりません。

 もう少し皮膚の深いところで起きて、赤い湿疹をともなうのが「紅色汗疹」。一般に「あせも」と認識されているのはこちらだと思いますが、こちらは痒くなることが多く、かきこわして「かぶれ」になってしまうことも多いです。

予防法も、あせもができてからの対処も基本は同じです。

・こまめに汗を拭き取る。汗が多い場合はシャワーを浴びるか、濡れタオルで拭き取る。
・吸湿性の高い素材(木綿など)の衣類を着る。
・エアコンを適度に使って室温を快適に保つ。

 炎症が起きてかゆみが強い場合はステロイド外用剤を使います。かゆいとどうしてもかきこわしてしまい、長期化しがちですから、かゆみがあるときは早めに皮膚科か小児科を受診しましょう。大人が使うような保湿剤は炎症部分には使えないことも多いので、処方された薬を使うようにしてください。

 就寝中の寝汗に神経質になる人も多いのですが、よほど汗がひどくないかぎり、わざわざ起こしてまでパジャマを替えることはないと思います。タオルで拭いてあげるくらいでいいでしょう。そもそもそこまで汗をかいてしまうのであれば、室温調整を工夫する必要があります。

 夏ほど多くはないですが、最近はエアコンの普及で冬でも室温が高くなりがちで、冬のあせももしばしば見られます。適度な室温調整を心がけましょう。

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る