WEDGE REPORT

2018年6月7日

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 「受付はこちらです! 親御さんはこれ以上中には入れません!」

「こどものまちをつくろうミニ」の紹介チラシ 写真を拡大

 夏のような日差しが降り注いだ今年のGW前半の4月30日、豊島区南長崎にある絵の具会社・ターナー色彩株式会社の前には親子を中心とした行列ができていた。建物内にあるターナーギャラリーで開催されるに「こどものまちをつくろうミニ」に参加する子どもが大勢集まっていたのだ。

子どもたちだけで「まち」を運営
「こどものまち」

 「こどものまち」とは、以前の記事(http://wedge.ismedia.jp/articles/-/11285)でも紹介したが、子どもたちだけで「まち」を運営していくイベント。仕事をし、給料をもらい、税金を納め、買い物をしたりゲームをしたり……と様々な活動を通じて「まちづくり」をしていく。ドイツ・ミュンヘンで30年以上行なわれているものを参考にしている。

 開催しているのは地元で活動する「こどもDIY部」を立ち上げたさかたともえさん他3名。このコアメンバーの他に地域で募ったボランティアスタッフが15名ほど。昨年は7日間行なわれたが、今年は会場の都合上2日間という短期間での開催。仕事は役所、工房、デパート、ゲーム屋のほか、今年から「こども大学」が開かれ、プログラミングや映像ニュース作成、インタビュー術などを専門家から学ぶことができる。ちなみに大学で講義を受けても給料をもらうことができる。

「こども大学」の映像ニュース社。タブレットを使って「こどものまち」内でインタビューを実践する

 話には聞いていたものの、一体どのように「まち」が運営されるのか、正直想像できない部分も多かった。

 まず驚いたのは参加する子どもの数。4月28日は299名、30日は270名が訪れた。受付を済ませた子どもたちはまず「学校」で全体の説明を受ける。友達同士で来ている子もいるが一人の子も多い。中には初めての参加で不安になり泣き出してしまう子もいた。取材中筆者の横で突然さめざめと泣き出した男の子(小学校2年生ぐらいだろうか)がいたので声をかけると、「ママがいない……」と言うので、スタッフのところまで連れていったが、こういう子は少なくないという。

 筆者は2歳の子をもつ親でもあり、こういう場面に遭遇すると思わず「かわいそうに……」と思ってしまったが、「こどものまち」は親が立ち入り禁止(子どもたちの仕事の一つである、観光ガイドによる見学ツアーを希望すれば15分程度の入場は可能)。「自分の責任で自由に遊ぶ」「子どもの主体性を優先するためのイベント」であるからだ。

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