WEDGE REPORT

2009年7月17日

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昆 清徳 (こん・きよのり)

月刊「WEDGE」編集部員

 「東京お台場に原寸大のガンダムが出現!」

 ガンダム誕生の30周年を記念してのイベント情報を耳にした会社員のKさんは現場に直行。まるで映画の中から飛び出してきたようなガンダム像と向き合い、こみ上げてくる感動を抑えきれなかったといいます。Kさんの例に限らず、『鉄腕アトム』や『エヴァンゲリオン』など、ロボットをモチーフにしたアニメは多くの日本人の心を捉えてきました。

 近年の科学技術の進歩は目覚しく、アニメの中だけにしか存在していなかったようなロボットが実用化されつつあります。

黒字化が難しい 生活支援ロボット

 「怪力!怪力マンだ!」

ロボットスーツ「HAL」

 プロレスラーでもない普通の男性がロボットスーツを装着し、女性を抱えたまま歩き回ったりスクワットをしたりする様子を見て、当時の小泉総理はそう発言したといわれています。小泉氏が目の当たりにしたのは、筑波大学発のベンチャー企業であるサイバーダイン社が開発した、ロボットスーツ「HAL」です。その姿をテレビ等で目にしたことのある人は多いのではないでしょうか。

 同社は6月24日から、足に装着して歩行をアシストする福祉用HALの短期レンタル(最短3カ月からの利用が可能)を開始しました。今年の1月下旬頃から、5年間のリース契約という形で、医療・介護施設において、半身不随や頚椎損傷等に苦しむ方々の自立動作支援に使用されてきましたが、気軽に試してみたいというニーズを満たすために新たに短期レンタルを導入しました。7月15日現在、短期レンタルを利用しているのはとある茨城県の病院1つとのことです。

 この福祉用HALは5年リース契約でも、下関の昭和病院など国内3つの施設での利用に留まっています。国内総販売代理店である、大和ハウス工業ロボット事業推進室の田中一正室長によれば「ロボットを利用した自立動作支援にチャレンジしたいという、強い思いを持ってくれている方々が導入してくれている」とのことで、前例がないこともあり様子見をしているのが現状です。

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