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日本の「当たり前」が世界で売れる

こんな日本の当たり前がウケる


こんな日本の当たり前がウケる
工場進出とセットで地元を育てる 積水化学
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工場進出とセットで地元を育てる 積水化学

 「明日からリビアに1週間行きます。その後は東南アジアなど。日本に戻ってくるのは少し先ですね」

 積水化学工業・水インフラ海外事業部担当部長の仲野雄二氏は、ここ数年、年間約280日海外出張という生活を続けている。そんな仲野氏念願のプロジェクトがついに動き始めた。

 北アフリカ、リビア。日本人には縁遠いこの国で、積水化学は、現地の国営企業と合弁で「リビアエスロンセキスイ」を設立。2010年10月を目途に水道管生産を始め、13年度に売上高30億円を目指す。水インフラの海外売上高を、08年度の121億円から13年度に300億円まで引き上げる中期経営計画を掲げるため、このプロジェクトの成否は、積水化学にとって重要な試金石となる。

 積水化学がリビアで行うのは、水道管の製造・販売だけではない。工場内に人材育成の場を開き、生産技術についての社内教育はもちろん、施工やメンテナンスに携わる労働者の育成にも力を入れる予定だ。「ただ生産するだけでなく、リビアの水インフラ全体に深く長くコミットメントしたいという気持ちをリビアは高く評価してくれた」と伊藤義一・水インフラ海外事業部GRPビジネスユニット長は語る。

 積水化学の水インフラ事業は、90年ごろ海外から一度撤退している。展開していた塩化ビニル管が、需要増で世界中に設立された現地企業と差別化できなかった。国内に経営資源を集中したが、市場は縮小の一途。90年代末ごろから海外再進出を検討していたという。

 世界中の進出先候補を調査すると「リビアは好条件」(伊藤氏)。政情不安と思いがちだが、米国が06年にテロ支援国家指定を解除して以来、世界の注目を浴びる。

 リビアは、世界第9位の埋蔵量を誇る原油など豊富な資源を有し、国民一人あたりGDPがアフリカでトップという豊かな国である。この資金力とカダフィー一族の強い政治力を背景に、インフラへの投資意欲が非常に旺盛なのだ。

 そんなリビアの悩みは水不足だ。1984年に発表された大人工河川計画Great Man-Made River(GMMR)は、数万年前に貯まった地下水を汲み上げ、4000キロメートルのパイプラインで国土の隅々まで送るという巨大工事だが、まだ完成していない。

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