理系が得意になる子の育て方

西村 則康 ,辻󠄀 義夫
電子版あり
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理系が得意になる子の育て方
西村 則康 ,辻󠄀 義夫

幼児期から始められて、小学校高学年でも遅くない!プロ家庭教師が教える、子どもの理系力を育てる学習&生活習慣の実践的アドバイス!

定価:1,650円(税込み)
四六判並製 240ページ
発売日:2023年 2月20日
ISBN:978-4-86310-261-3
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◎幼児期から始められて、小学校高学年でも遅くない!
 理系が得意になる学習&生活習慣・41の実践的アドバイス!

「算数ができる=理系」とは限らない?単純な判断は子どもの可能性を狭めてしまう!
令和の時代に必要な「理系力」を親が理解し、子どもの可能性を無限に広げよう

「わが子を理系にしたい」――。先が見えない時代を生き抜くために、
子どもには「専門的な能力を身につけてほしい」と考える親御さんが増えています。
その中で、「理系」という選択肢が頭に浮かぶのでしょう。
しかし、「家庭でできることはあるのでしょうか?」「親が文系なので自信がなくて……」
という不安な気持ちが先行し、子どもに「間違った方向」で努力をさせてしまうと、むしろ算数・理科嫌いになりかねません。
理系力を育てるための学習・生活習慣は、幼児期から始められて、小学校高学年から取り組んでも遅くありません。
単に学力が高いだけではなく、目標に向かう方法や問題解決手段を自分で考えられる
「ホンモノの理系力」を養うため、子どもの可能性を最大限引き出す方法をお伝えします。

<本書の目次>

第1章 「理系」「文系」ってどう分かれるの?
1-1 「算数ができる」=「理系」とは限らない
 「理系タイプ」二つの誤解
 算数・国語の成績の単純な比較で決めるのは危険
 理系も文系も伸ばす「論理的思考力」
1-2 「理系力」を下支えする「大切なもの」とは
 文章問題を読まずに解く子!?
 算数のお悩みナンバー1
 「理系的な読み方」を身につけるために
1-3 「暗記ベース」の学習が理系を遠ざける
 丸暗記は理系力の敵
 「どうしてその式で解けるの?」と聞いてあげる
 「たくさん、速く!」より「考えながら、ゆっくり」
1-4 理科嫌いになる学年はだいたい共通している
 理科は暗記科目と思い込んでいませんか?
 理科好きな子が陥りがちな落とし穴
1-5 本当はどんな子でも理系に強い子に育てることができる
 ある程度の年齢まではバランスよく
 「理系」or「文系」のチェックポイント
 親のかかわり方しだいで変わっていく年代
1-6 将来を見据え、伸ばしておいて損はないのが「理系力」
 将来の学力を盤石にするために
 理系力という「一生もの」の力
1-7 理系に育てるロードマップ
 成長段階に合わせて気をつけたいポイント!
 これから始めても間に合う!

第2章 理系に育つ環境を整える! 幼児期の親のかかわり方
2-1 学力のベースは「なごやかな親子関係」にある
 親子で「ご機嫌」に過ごすことが一番大切
 将来伸び悩む子が見せがちなある素振り
 親子の会話で論理的思考力が高まる
2-2 「理系的思考」の始まり「なぜ?」を育てる
 子どもの「なぜ?」は賢くなるチャンス
 正解を教えようとしなくても大丈夫
 親の声かけが子どもを伸ばす
2-3 好きなことに熱中する体験をたくさん
 謎の行動こそゆったり見守り、観察
 「夢中」に潜む理学的発想、工学的発想
2-4 一緒に遊ぶだけで子どもは真似して賢くなる
 模倣は学びの基本
 生活にないことは真似できない
 中学受験期の親御さんは趣味の継続を
2-5 おやつのあげ方にも理系に育てるコツがある
 教えようとすると子どもは敏感に察します
 理系に育てたいなら「なぜなんだろうね?」
 むしろ子どもに教えてもらうスタンスで

第3章 理系の土台を固める! 就学までの最高の準備・残念な準備
3-1 まずは指を使って一緒に10数える
 数の数え上げは暗唱するように
 10を超えたら歯抜け状態でもどんどん先へ
 数え方のバリエーションで遊ぶ
3-2 少しでも早く身につけたい二つの「数の感覚」
 数の「順番」の理解は簡単ではない
 意識して育てたい「個数」の感覚
 「個数」=ボリューム感=量感
3-3 ペーパー学習の繰り返しだけでは数の「量感」は育たない
 プカプカ浮くアヒルが教えてくれること
 「○っていう数はだいたいこれくらい」という大切な感覚
 数えるのが得意なのと、個数の感覚が育っているかは別もの
3-4 5歳までに「10のかたまり」を徹底的に
 「10の補数」の理解こそ幼少期の最大ミッション
 ブレイクスルー体験のない4年生の悲惨さ……
3-5 1年生の算数が盤石になる「実物遊び」
 小銭を使って駄菓子屋さんごっこ
 「1個」と「5円」の違いがわからないワケ
 家にあるものをご家庭なりに工夫して
3-6 言葉の理解が広がれば数の苦手意識は小さくなる
 リンゴがナシに替わると文章問題が解けない!?
 引くと書いてないけど「引き算」だとわかる感覚
 小さいうちから実物と名詞を対応させる
3-7 リンゴを丸に置き換えるイメージ思考の大切さ
 言葉の理解の先にある「抽象化」という知力
 ドリル学習にひと手間かける
3-8 「△探し」「○探し」遊びが図形感覚の発達につながる
 図形の名前を日常で「聞かせる」
 どんな物がどんな形?
 間違い探しは語彙を増やせて一石二鳥
3-9 折り紙でまずは平面図形に親しむ
 図形の感覚は身体感覚
 自由に折って、一部を切り落としてみる
 高学年でも図形でつまずいたら折り紙を
3-10 高い所から見下ろす体験で空間把握力アップ
 立体図形の学習は屋外で
 かくれんぼと積み木の深い関係
 平面から立体へ感覚は育つ
コラム1 理系に育てる知育グッズ
3-11 重っ!軽っ!熱っ!冷たっ! 感覚の記憶をたっぷりと
 「風が吹いてるね」と声をかけるだけでいい
 「感覚の記憶」が理系力には欠かせない
 重量、温度、質感の豊かな体験を
3-12 デジタルデバイスは「わが家のルール」を決めて活用
 一人で操作可能になってからの時間管理が重要
 タブレットの拡大機能は生物の学習向き
 ポジティブな面はしっかり見せる

第4章 理系科目を得意にする! 低学年の学習&生活習慣
4-1 1年生は「一つの計算が正確にできる」が目標
 遊びの数と机の前の勉強が近づいてくる時期
 子どもは「大体合っていればいい」と思っている
 「勉強のルール」を知るところから勉強は始まる
4-2 基礎的な計算力が身につく毎日の学習量とは
 教科書準拠の問題集を2冊ずつ買う
 学年ごとの「計算のルール」を確実に積み重ねる
 中学受験する場合は3年生からギアチェンジ
4-3 九九を全部言えても九九表は張っておく
 算数が苦手な子の「九九あるある」
 数字だけより絵がある九九表を選ぶ
 時間をかけて醸成していく
4-4 最初の関門「二桁の割り算」をクリアする
 二桁の割り算が最初のつまずきポイント
 「数を丸める」を支える感覚とは
4-5 「どうしたらラクに計算できるか」が算数好きへの入り口
 「25×4=100ってめっちゃ便利!」
 計算の作法に則った「ルール」を活用できる子は強い
 算数好きには「マイルール」がある
4-6 単位は「1cm」を体感することから始める
 子どものからだのパーツを測ってあげる
 100倍、1000倍という単位の仕組み
 勉強しながら記憶を強化
4-7 理系センスを磨くお手伝い習慣
 体積は子どもが実感しづらい
 水回りの遊びで単位との距離がぐんぐん縮まる
 「スケルトン卵作り」で実験遊び
4-8 手を動かし、試行錯誤を楽しむ
 実験教室はリトマス試験紙として
 コンパスを使えない理系大学生!?
 実験キット、体験学習も活用
4-9 「算数苦手だね」「理科嫌いなの?」は絶対に口にしない
 親子の連携という環境づくり
 先回りして子どもの失敗を占わない
 大人の会話に子どもを交える

第5章 理系で将来の進路を開く! 4年生以降のここがカギ
5-1 「理系の芽」が見えてくる10歳前後
 子どもの世界がガラッと変わる年代
 理系に向く子の思考傾向
 「納得感」が学力の源となる
5-2 「納得感」のある学習の積み重ねで理系力を伸ばす
 基礎的な計算学習は毎日10分から15分
 学力が不安定な子の「わかったつもり」
 最上級の「わかった」が揺るがない自信になる
5-3 図や式をしっかり書いて解く習慣が理系には必須
 得意だった理系が高学年で下降を始める理由
 フリーハンドで描く練習を
 「頭の中で計算できるもん」がアブナイ
コラム2 中学入試問題で問われる理系力(算数)
5-4 理科の実験で学びを10倍にする
 実験をただの作業で終わらせない
 自由研究、読書感想文などにも共通の「思考5点セット」
コラム3 中学入試問題で問われる理系力(理科)
5-5 理系親が得意を生かすコツ、文系親がうまく並走するコツ
 理系出身に多い「方程式父さん」
 勉強熱心だった方がなりがちな「満点解答母さん」
 見直しのネガティブなイメージを払う方法
5-6 備わっている文系力を生かしつつ、理系力もアップさせる
 「文系と比べると理系ができない」という悩み
 「言葉の理解」を深める工夫を継続
 将来の進路選択までにできること
5-7 将来の高校・大学進学で理系の道を選んでいくために
 公立中学、公立高校で理系力を伸ばす勉強法
 理系をあきらめて文系にするきっかけは二つ
 数学で挫折しない独学法
5-8 「自分は大切な存在だ」という自己肯定感が学力のベース
 成績が落ちても折れない子の秘密
 「あなたはがんばれる子だよ!」を繰り返し伝える
 思春期に入っても「見ているよ」のスタンスで

著者プロフィール
西村 則康 (にしむら のりやす)

中学受験のプロ家庭教師「名門指導会」代表。40年以上、難関中学・高校受験指導一筋のカリスマ家庭教師として、最難関校に3000人以上を合格させてきた実績をもつ。暗記や作業だけの無味乾燥な受験学習では効果が上がらないという信念から、「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を実践。運営する中学受験情報サイト「かしこい塾の使い方」は16万人のお母さんが参考に。『中学受験基本のキ!第5刷(日経DUALの本)』(日経BP)をはじめ著書多数。

辻󠄀 義夫 (つじ よしお)

中学受験のプロ家庭教師「名門指導会」副代表。中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員。大手進学塾での指導経験の後、パーソナル指導の分野で最難関中対策を中心に算数・理科を指導。その授業は「受けると知らない間に算数・理科が好きになってしまう」ことから「ワクワク系中学受験」と評される。著書に『中学受験 すらすら解ける魔法ワザ理科・計算問題』(実務教育出版)、『頭がよくなる 謎解き理科ドリル』(かんき出版)など多数。

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