今月の旅指南

2012年11月23日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

上村松園「娘深雪」  大正3(1914)年 
足立美術館所蔵

 日本屈指の庭園と横山大観コレクションで知られる足立美術館で、人気の高い日本画を一挙公開する展覧会が開かれる。

 今回展示されるのは、大観をはじめ、川合玉堂(ぎょくどう)、上村松園(うえむらしょうえん)、橋本関雪、川端龍子(りゅうし)、榊原紫峰(しほう)、伊東深水(しんすい)と、近代日本画壇を代表する7名の画家による30点の作品。いずれも足立美術館が所蔵する1500点の美術品の中でも選り抜きの名作で、通常は年4回の展示替えで順次公開されているだけに、代表作を同時に鑑賞できる格好の機会となる。

 展示作品の一例をみると、月の光に照らされて家路につく漁民と子どもの姿を情緒たっぷりに描いた「夕月夜」(玉堂)、浄瑠璃『生写朝顔話(しょううつしあさがおばなし)』のヒロインである秋月深雪(みゆき)の姿を可憐に描いた「娘深雪」(松園)、つがいのおしどりを鮮やかな色彩で表現した「愛染」(龍子)、独自の群像形式を確立した記念作といわれる「夢多き頃」(深水)など、それぞれの画風を象徴する傑作が目白押しだ。まさに日本画のトップアーティストの魅力を、改めて知るひとときとなることだろう。

冬季特別展 日本画トップアーティスト7
<開催日>2012年12月1日~2013年2月28日
<会場>島根県安来市・足立美術館(山陰本線安来駅から無料バス)
<問>☎0854(28)7111
http://www.adachi-museum.or.jp/ja/e_winter_2012.html

 

◆「ひととき」2012年12月号より

 

 

 

 

  

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