復活のキーワード

2013年11月15日

»著者プロフィール
閉じる

磯山友幸 (いそやま・ともゆき)

経済ジャーナリスト

1962年東京生まれ。1987年早稲田大学政治経済学部卒業。日本経済新聞で証券部記者、同部次長、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長・編集委員などを務め、2011年3月末で退社、独立。現在、経済政策を中心に政・財・官を幅広く取材、各種メディアに執筆するほか、講演やテレビ出演、勉強会の主宰など幅広く活躍している。オフィシャルHP(http://isoyamatomoyuki.com/)

著書に『2022年、「働き方」はこうなる』(PHPビジネス新書)、『理と情の狭間 大塚家具から考えるコーポレートガバナンス』(日経BP)、『国際会計基準戦争 完結編』(日系BP)、『ブランド王国スイスの秘密』(日経BP)など。共著に『オリンパス症候群 自壊する「日本型」株式会社』(平凡社)、『株主の反乱』(日本経済新聞社)などがある。

早稲田大学政治経済学術院(大学院)非常勤講師、上智大学非常勤講師。ボーイスカウト日本連盟理事。静岡県ふじのくにづくりリーディングアドバイザーも務める。

日経ビジネスオンライン(日経BP)、現代ビジネス(講談社)、フォーサイト(新潮社)、月刊 WEDGE(ウェッジ)、月刊 エルネオス(エルネオス出版)、フジサンケイビジネスアイ(産経新聞社)などに連載コラムなどを持ち、定期執筆している。

今年の訪日外国人旅行者数が初めて1000万人の大台を超えそうだ。しかし、世界最多のフランスは年間8300万人を集めており、日本は途上国。東京五輪の開催も決まったところで、2020年に2倍に増やしてみてはどうか。お上頼みのハコモノ整備に限らず、民間でも工夫できるはずだ。

 日本を訪れた外国人旅行者が、今年7月、初めて月間100万人を突破した。安倍晋三首相が推進する経済政策「アベノミクス」で円安が進んだことから、外国人旅行者が急増しているのだ。

人力車に乗って日本文化を体験する外国人旅行者 (提供:中西祐介/アフロ)

 日本政府観光局の推計では1~8月の累計で686万4400人に達し、前年の同期間に比べて21.4%も増えた。このままのペースで行けば、今年の訪日外国人旅行者は初めて1000万人を超えることになりそうだ。「観光立国」を掲げる日本政府が長年目標にしてきた大台の達成である。

 1000万人というと多いように思われるかもしれないが、実は「観光立国」と言うにはまだまだ程遠い。

 世界をみると、2012年に最も多くの外国人旅行者を受け入れたのはフランスで、その数何と8300万人。日本はこの年836万人だったので、ざっと9倍である。2位は米国の6697万人、次いで3位は中国の5773万人だった。

日本政府観光局資料よりウェッジ作成(シンガポールのみ11年)
拡大画像表示

 日本は、アジアの中でも、香港の2377万人やタイの2235万人、マカオの1358万人よりも少なく、世界で33位に過ぎないのだ。

 安倍内閣が6月に閣議決定した成長戦略「日本再興戦略」には、訪日外国人旅行者の促進策として「ビジット・ジャパン事業」が盛り込まれている。30年に3000万人にする計画だという。途中経過の2000万人の目標年限は定められていないが、東京でのオリンピック開催も決まったことだし、20年に2000万人を目標にしてみてはどうか。

関連記事

新着記事

»もっと見る