ペコペコ・サラリーマン哲学

2009年4月21日

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 私は駅員さんに努力してお礼を言う、ということを、かれこれ15年間続けています。

 昔より、駅員さんは、親切になりました。かつては、横柄で言葉遣いも知らない駅員さんがたくさんいたものですが、最近は、お客さんに一生懸命丁寧に対応しようとする駅員さんが増えてきています。

自分のせいじゃないのに怒られる駅員さん

 一番端の改札口にはたいてい駅員さんが一人いて、お客さんが「○○はどこですか?」などと質問している風景をよくみかけます。

 よく見ていると面白いことに気づきます。「○○はどこですか?」「あそこを右に曲がって、その先の△△を左に曲がれば○○です」の「△△」くらいのタイミングで、質問した人はたいてい歩き始めていて、駅員さんの方を見ずに、進行方向を向いて、小さな声で「ありがと」などと言っているのです。なかには、それすら言わない人がいます。

 そのことに気づいた15年ほど前から、私は必ず、答えてくれた駅員さんの方をきっちり向いて、2~3秒しっかり両目を見て、「ありがとうございました」と言うようにしています。

 こんなこともありました。通勤電車が、ひどく遅れたのです。込み合った電車のなかで、お客さんがいらだって、ホームに降り立つと同時に、駅員にくってかかる人が何人もいました。遠くから見ていて、私はかなり気の毒になりました。

 でも、恥ずかしいのですが、間に割って入るほどの勇気はありません。私は、3、4日たってから、その駅員さんを見つけて、「この前の日は、仕事とはいえ、大変だったですね。ごくろうさまです」と言ったのです。

 1カ月くらいたったころ、この駅員さんに呼び止められ、声をかけられたのです。「あのときはありがとうございました。とても嬉しかったです」と。私は駅員さんの顔を忘れていましたが、相手は私をしっかり覚えていてくれたのです。

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