ペコペコ・サラリーマン哲学
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金児昭のペコペコ哲学(13)率先垂範

人を動かすためには「やってみせる」


2009年8月30日の衆議院議員総選挙で第1党に躍進した民主党が、官僚主導の打破や、税金のムダづかい根絶を掲げています。

 私は、民主党だけでなく、代議士さん全員に次のことをお願いしたいのです。それは、「人の批判をするまえに、まずは自分でやってみせること」を実行することです。

 上に立つ人にもっとも必要なのは、上の人らしい「率先垂範」です。まず、脱官僚と言うなら、政治家自身が官僚の人たちより数段勉強してほしいと思います。民主党は政権を取ったけれども、それに見合うだけの実力はまだないのだから、官僚からはもちろんのこと、民間の専門家に教えを受ける時間を1日2時間は設けるべきです。それも、こっそり呼びつけてレクチャーさせるというのではなく、オープンな勉強会のように、国民から見える形で学んでほしいのです。

 また、ムダづかい根絶と言うなら、まず政治家の数を大幅に減らし、自らの報酬も庶民と同じ目線で考え大幅に返上してほしいと思います。そういう姿を示してくれなければ、国民は信用しないでしょう。

コスト削減は自分から

 私は、経理・財務一筋で38年間勤めていたふるさと信越化学工業での実体験からそう思うのです。

 私は、1992年に常務取締役経理部長になったとき、経費効率化委員会の委員長も命じられました。この委員会は、「高い機能で小さな本社費を目指す」とし、国際競争力を高めるために、当時年間230億円だった本社費を50億円節減することを目標としていました(結局、99年には59億円の合理化となりました)。副社長以下の全役員が委員になりました。

 私は、合理化のための重要な具体策の一つとして、役員や従業員の使っているスペースをできるだけ少なくしようと考えました。でも、これは多くの人たちに大きな影響を与えます。

 私のライン(経理・財務)のいちばん上には、小田切新太郎会長がおられましたから、ご相談したところ、「金児君、それはインパクトがあるから、あわてずに、できるだけゆっくりやりなさい」とアドバイスしてくださいました。

 このアドバイスに従って、まず(1)自分ひとりと(2)自分が担当している経理・財務・法務・購買部門で、時間をかけてやってみることにしました。

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