世界の記述

2016年6月21日

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水谷竹秀 (みずたに・たけひで)

ノンフィクションライター

1975年三重県桑名市生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業、カメラマンや新聞記者を経てフリーに。2011年『日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」』(集英社)で開高健ノンフィクション賞受賞。近著に『脱出老人』(小学館)。

 フィリピンの両院合同委員会は5月31日、正副大統領選の結果について、次期16代大統領にロドリゴ・ドゥテルテ氏(71歳)、副大統領にレニー・ロブレド氏(52歳)の当選を正式に宣言した。6月30日に就任する。

フィリピンの“トランプ”、大統領に選出されたロドリゴ・ドゥテルテ氏(GettyImages)

 「犯罪者を殺す」「ローマ法王は二度と来るな」などの過激発言を連発し、「フィリピンのトランプ氏」とまで揶揄されたミンダナオ島ダバオ市長のドゥテルテ氏は公式集計の結果、2位のロハス前内務自治長官を大きく引き離して地滑り的勝利を収めた。下院議員のロブレド氏は、故マルコス元大統領の長男、マルコス上院議員を僅差で破った。 

 選挙前、ドゥテルテ氏の政党PDPラバンは、議員が数人しか所属していない弱小政党だった。円滑な国会運営のためには過半数の確保が不可欠で、下院(297議席)では次期議長が有力視されている同党のベラルデ議員を中心に、選挙直後から他党議員の取り込みや連立与党形成による多数派工作を進めてきた。

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