70点の育児入門

2017年2月14日

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子どもの急な熱やケガ。
いつまでも続く夜泣きやおねしょ。
インフルエンザにかかったばかりなのに、今度はノロウイルスが大流行!

子育てはトラブルの連続。
「こうすればいい」「これが効く」情報が溢れすぎていて、何が正しいのかもわからない。
そんな悩みに答えるべく、この連載ではポイントをおさえた「70点のとり方」を専門家の方々に質問していきます。

質問:上の子がいるのでインフルエンザが心配です。何カ月頃からかかる可能性がありますか?

答え:免疫があるためかかる可能性は小さいですが、ゼロではありません。ただ、月齢が低いからといって重症化しやすいわけでもありません。家族が手洗いうがいを徹底するなど、まずは基本的な予防に努めましょう。

石橋涼子(いしばし・りょうこ)
東京大学医学部卒業。大学での研修の後、NICU、総合病院、障害児施設などに勤務。1996年からまつしま産婦人科小児科病院(現・まつしま病院)小児科部長、2005年1月に東京・江戸川区小岩に石橋こどもクリニックを開院。

答える人:石橋涼子先生(石橋こどもクリニック院長)

 母親から赤ちゃんへ、胎盤と初乳を介して抗体が移行してできる免疫を「受動免疫(母子免疫)」といいます。これにより生後6カ月頃までの赤ちゃんは病気にかかりにくいのですが、それでもインフルエンザにかかることはあります。とはいえ受動免疫のおかげで、重症化することもあまり多くはありません。症状が軽く1日で解熱したという場合もあります。

 RSウィルス感染症など、低い月齢ほど重症化しやすい病気もあるので、母子免疫に過剰な期待をかけるのは禁物です。

 インフルエンザの予防接種は生後6カ月を過ぎないと受けることができません。多くは家族からの感染ですので、手洗いやうがいなどを家族が徹底することが最大の予防となります。

 1才未満の子どもへの、タミフルなどの抗インフルエンザ薬の使用は、医者によって見解が異なります。使わない方針の医師もいれば、脳症や肺炎のリスクが高いためタミフル投与を推奨している医師もいます。最近では、乳児でも安全に投与できるとする考えのほうが主流になってきています。月齢が小さければ入院して経過をみる場合もあります。いずれにしろ高熱が出た場合は、インフルエンザかどうかの判断も含めて、医師の診察を受けてください。

■編集部より:最終段落のタミフルの投与について、より正確な表現に改めました。(2017/02/14 11:18)

 

  
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