定年バックパッカー海外放浪記

2017年7月2日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

(2016.4.6.~5.21 45日間 総費用47万円〈航空券含む〉)

ナバホ族は独自の陸軍を保有している

 4月27日(水)。アリゾナ州の観光名所グランドキャニオン、アンテロープ等を周るためにflagstaffから北上。アメリカ先住民ナバホ族の広大な居留地の真ん中を走る。8時半頃道路脇でテントの土産物屋が数軒並んでいたので立ち寄った。先住民の土産物屋はしばしば交易所(Trading Post)と表示されているが開拓時代の白人と先住民の物々交換の名残である。

土産物屋の先住民の女性

 開店準備をしているナバホ族の女性と挨拶して話していたらアメリカ先住民(昔はインディアンと呼んでいたが、最近はNative Americanが正式呼称とされているようだ)について日本人はほとんど無知であることを悟った。

 ナバホ族の人口は約100万人。ナバホ族の伝承によると4人の先祖が北方から現在の米国に移住してきたという。ナバホ族は最大の居留地(reservation)を保有しておりアリゾナ州北部からニューメキシコ州にまたがっている。連邦政府から自治を認められ“Nabajo Nation”として選挙で選ばれた大統領の下に自治政府がある。さらに自治警察だけでなく軍隊も組織しているという。

ナバホ族の土産物屋。星条旗に羽飾りを付けた先住民の女性像は自由の女神を思わせる。ナバホ・ネーションの国旗ではないがクールだ

(注)後日ルート66旧道を走っていたら偶然Nabajo Nation Army Baseに遭遇した。航空機や戦車も保有する本格的軍隊だ。

ナバホ族のアイデンティティーとは何か

グランドキャニオンを流れるコロラド川

 女性によるとやはり若い世代がナバホ族のアイデンティティーと誇りを失いつつあるのが深刻な問題という。そのために自治政府では4年前から学校教育でナバホ語を必修科目とした。ナバホ語は独自の文字を持っているが余りにも複雑なので子供たちが学習しやすいようアルファベット化した教科書を使用しているという。

 部族ごとに言葉が異なるがナバホ語はアパッチ語と近く、トピ語とはかなり異なるらしい。女性の世代は同世代間ではナバホ語を日常会話として使用しているし、オリジナルの文字は正確には書けないがある程度読むことはできるという。

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