ほんものの思考力を育てる教室

─YSFHのサイエンスリテラシー

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校 ,菅 聖子
ほんものの思考力を育てる教室
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─YSFHのサイエンスリテラシー
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校 ,菅 聖子

味の素や東芝、旭硝子、日本マイクロソフト等の研究者や大学の教授たちが高校生に語った、ものの考え方、世の中の仕組み、物事の本質とは?

定価:1,430円(税込み)
A5判並製 172ページ
発売日:2014年 3月20日
ISBN:978-4-86310-123-4
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 横浜サイエンスフロンティア高等学校が開校以来大切にしているのが“もっと知りたい”という知的好奇心を刺激する、課題探求型の授業「サイエンスリテラシー」。これは大学の先生方や企業の研究者の方々に講義や実験の指導をしてもらう「ほんもの体験」で、大人が聞いても刺激的! 本書は同校が培ってきた授業内容を初めて公開しました。知る面白さ、考える楽しさに加え、教科書をなぞる勉強や仕方なく取り組む受験勉強とはまったく別物の「学びたいという欲」がじわじわとわいてくる1冊です。

<目次>

 

序章 サイエンスリテラシーとは何か?

 「サイエンスリテラシー」という授業/SLⅠ──知識のシャワーを浴びる/SLⅡ──自分の研究テーマを決め、研究に打ち込む/SLⅢ──横浜市立大学チャレンジプログラム など

 

第1章 サイエンスの基礎を学ぶサイエンスリテラシーⅠ

 光のサイエンス──篠崎一英先生(横浜市立大学教授)/病理組織学入門──長嶋洋治先生(横浜市立大学大学院准教授/クローン動物からiPS細胞まで──内山英穂先生(横浜市立大学教授)/知っているようで知らなかったガラスの話──安間伸一さん(AGC・旭硝子株式会社)/照明のサイエンス──山本雅裕さん(株式会社東芝)/おいしさとうま味──鬼頭守和さん(味の素株式会社) など

 

第2章 個人の研究を深めるサイエンスリテラシーⅡ

 環境・化学分野:燃料電池カートの製作──藤田駿さん(2期生、首都大学東京)/生命科学分野:動物細胞培養における血清の影響──松阪亮介さん(1期生、東京医科歯科大学)/情報通信・数理分野:LEGOを用いたロボットの制御──北村瑠里さん(1期生、横浜市立大学)/地球科学分野: 「地盤の固さ」と「震度」の関係──萩谷嵐さん(1期生、首都大学東京)など

 

第3章 さらに深く研究に打ち込むサイエンスリテラシーⅢ

 環境・化学分野:ニッポンウミシダの内臓再生と細胞凝集能力──園部智彩さん(2期生、横浜国立大学)/環境・化学分野:ミニトマトの果実の色によるリコピン合成・変換の違い──長谷川綾子さん(2期生、横浜市立大学)/環境・化学分野:コラーゲンの抽出と分析──石山歩さん(1期生、横浜市立大学)など

 

第4章 英語で行うプレゼンテーション

 Paper or Plastic?/聞く人の心を動かすストーリーを/翻訳機は役に立たない/内容の深さは語学力に合わせて/英文ポスターと英語のスピーチ など

著者プロフィール
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

横浜市が「先端科学技術の知識を活用して、世界で幅広く活躍する人間を育成する」という理念の元に、2009年に立ち上げた全日制の理数科高校。5人のスーパーアドバイザーのほか、「科学技術顧問」として50人を超える研究機関、大学・大学院、企業の研究者等外部専門家のサポートを受ける。「ほんもの体験」をきっかけとした「驚きと感動による知の探究」を教育理念として、サイエンスの素養とコミュニケーション力を備えたグローバル・リーダーの育成を目指している。

菅 聖子 (すが せいこ)

広島県生まれ。自由学園卒業。出版社勤務を経てフリー編集者、ライターに。暮らし、もの作り、教育など幅広い分野で、雑誌・書籍の編集や聞き書きを行う。著書に『一澤信三郎帆布物語』(朝日新書)、『シゲコ!~ヒロシマから海をわたって』(偕成社)、『農業で輝け──ローソンファームの挑戦』(オレンジページ)、『子どもが幸せになる学校──横浜サイエンスフロンティア高等学校の挑戦』(ウェッジ)等がある。

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