70点の育児入門

2017年7月5日

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本多カツヒロ (ほんだ・かつひろ)

ライター

1977年横浜生まれ。2009年よりフリーランスライターとして活動。政治、経済から社会問題まで幅広くカバーし、主に研究者や学者などのインタビュー記事を執筆。現在、日刊サイゾーなどに執筆中。ブログ:http://golazo-sala.cocolog-nifty.com/pinga/

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質問:0歳から保育園に通っています。鼻水がしょっちゅう出て、中耳炎にも何度か罹ってしまっています。どんな治療法が良いのでしょうか。

答え:繰り返す中耳炎には、鼓膜用の換気チューブを留置する治療法があります。

答える人 藤巻豊先生(藤巻耳鼻咽喉科医院)

 まず、鼻水が頻繁に出るということですが、急性副鼻腔炎というケースが考えられます。人間の鼻は、息を吸ったり吐いたりする鼻腔と、隣接する副鼻腔という構造になっています。この副鼻腔に菌が付着すると、頭痛などの痛みや鼻水などの症状が表れます。また、長期化すると副鼻腔粘膜が腫れて、膿が溜まる慢性副鼻腔炎という状態になります。

 耳鼻咽喉科に比べて小児科のほうが数が多いので、初診では小児科を受診することが多いでしょう。小児科医のなかには、耳鼻科領域にも熱心な方もいますから、鼻水を吸い取り、鼻の奥の鼻水の色や溜まっている膿についても診てくれることもあります。ただ、動き回る小児の鼻を吸引することはなかなか難しく、鼻の入り口付近の鼻汁の色調で病状を判断されがちです。

 副鼻腔炎に対し、多くの小児科では薬を処方します。そして薬で症状が軽減すると通院をやめてしまうケースが多く見受けられます。そのため耳鼻科へ来院したときには慢性化していたり、中耳炎を合併していたりと重症化している場合があります。

 また、副鼻腔炎でなくても、ご相談のように保育園へ通っているお子さんは中耳炎を繰り返すことが多いですね。これは保育園に通う子どもの課題だと思います。保育園のような複数の子どもが同じ環境で長時間過ごすと、鼻腔に原因菌が付着しやすく、その菌が中耳炎を発症させます。加えて、子どもは顔が小さく、鼻から耳や喉への距離が近い上に、耳管が太いため、菌が中耳に入りやすいのです。

 中耳炎の原因菌は、肺炎球菌やインフルエンザ桿菌が過半数以上を占めます。保護者の中には「肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンを接種しているのに、どうして?」と思う方もいらっしゃるでしょう。定期接種のインフルエンザワクチンはB型で、肺炎などには効くのですが、中耳炎には効かないんです。

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