関西発!オモロイ社長、オモロイ会社

2017年7月13日

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杉浦佳浩 (すぎうら・よしひろ)

代表世話人株式会社代表

三洋証券株式会社入社(昭和62年)。鹿児島支店にて勤務。地元中小企業、個人富裕層の開拓を実施。 日経平均最高値の2カ月前に退職。次に日本一給与が高いと噂の某電機メーカーに転職。埼玉県浦和にて、大手自動車メーカー、菓子メーカー、 部品メーカー等の主力工場を担当。 退職時は、職場全員から胴上げ。そして、某保険会社に20数年勤務後、平成26年末に退社。在社中は、営業職、マネジメント職を経験して、リテール営業推進、若手人財育成を中心に担当していた。 社外の活動も活発に行っていた。平成27年1月1日、代表世話人株式会社を設立。
同社代表取締役に就任。世話人業をスタート。

 企業規模の大小を問わず、「IT活用」が世の中のあちらこちらから聞こえてくる毎日。そんな中、経営者、仕事の現場からは、いったい何を我が社に導入すれば良いのか? または、導入したITツールをどのように使いこなせば、生産性向上に役立つのか? と多くの声を耳にします。そのような、IT活用の現場での「ジレンマ」を解決している、またITツールを分かり易く、使用方法、生産性向上の支援をしている会社について今回はお伝えします。

 Google社のビジネスクラウドサービスにおいて、技術的なトレーニングを実施できると同社が認定している講師は世界中で現在2名のみ。そのうち1名が日本人であり、その1名が取締役CTOとして所属している会社が大阪にあります。

 社員数22名(国外含め)の小さなストリート・スマートという会社がGoogleのみならずMicrosoft、Facebookから認められ、どんな事業を行っているのか社長の松林大輔さんに話を聞きました。

松林大輔さん

順調過ぎた20代前半、起業に大失敗して掴んだモノ

 大学時代から上場を目指すベンチャー企業でインターンとして活躍していた松林さん、その会社にそのまま就職、25歳で役員として活躍、学生時代から起業前提の就職だったこともあり、28歳には退職、起業の道を歩みます。当初は、輸入品の販売を行うことを生業としてスタートしました。

 「これは売れる!」と思うものを、大量に買い付け、輸入倉庫も借りて意気揚々と販売に乗り出すものの、全く売れずに、会社の現金もすぐに底を突き会社事業が成り立たない状況に。当時を振り返り、松林さんは、『インターン〜ベンチャー企業での取締役時代に、あらゆることに「お金」を軸に考え、生きてきました。人とは損得勘定だけで付き合ってきたので、事業はうまくいくはずもなくあっという間に借金も増えていきました』と語ります。

 そんな厳しい環境下、松林さんに手を差し伸べたのが、関西の若手起業家が集う自主勉強会組織『秀吉会』を中心とした先輩経営者たちだったそうで、「ヒト・モノ・カネも何にも無い中、また付き合っても、なんの「得」もない自分をただただ応援してくださり、「人」として大切にしないといけないことを学ばせて頂きました」と話します。

 松林さんが起業して、周囲の先輩経営者から得たこと、つかんだことが大きく2つあるそうです。

◎自分が努力して実力を高めたら全てを得られると思っていたが、実際は周囲の人に『活(生)かされているんだ』ということへの気付き。
◎『人の役に立つこと』このことが当たり前であることに気づけたこと。その上でこのことを徹底することが商売の基本であることを学んだこと。

 相手の話をよく聞く、自分のメリット・デメリットだけで判断するのでなく、出会った縁ある人々を大切にして、その人の役に立てるように懸命に努力をする。自分が扱う製品やサービスがその人の役に立つ時は自分のサービスを提供してお金を頂く。自分が扱う製品やサービスがその人の役に立てない時は、役に立てそうな製品やサービスを売っている人を紹介する。これらのことが事業の根本を見据えるようになって好転しはじめたそうです。

Googleに表彰〜技術認定講師となれたワケ

写真を拡大 ストリートスマート社ビジネスモデル

 Googleが日本の中小企業にクラウドサービスを展開していこうとしていた7、8年前、関西で告知活動の一環でセミナー展開をしようとしていた際に、松林さんや周囲の若手経営者さんが動き、数百名規模のセミナーを開催しました。これをきっかけに、信頼関係構築ができ、Googleがパートナー制度を全国に構築していく中、Googleのクラウドサービスの使用方法(パートナーがエンドユーザーに伝えること)を各地で開催するときに、ストリート・スマートのメンバーが講師に立つようになっていきました。

 そうするうちに、Googleとパートナーになっている企業との「伝える仕事」で橋渡し役になっていったそうです。

 松林さんがベンチャー企業に所属していたとき、システム発注側の経験で、多額の資金を投下して作ったものが、Googleのアプリで1/10以下の価格ででき上がった時、大きな衝撃を受けたと言います。元々ユーザー側の立場を経験していたこととさらに、顧客目線を持って、人の役に立つこととIT活用で企業の生産性を上げることが完全にマッチした瞬間だったそうです。

 Googleアプリの種類や機能が増え、またGoogleのサービスを販売しているリセラーも増えたことで研修を実施する機会はさらに増えていきました。時間の経過とともに研修の数も増え、そして顧客から求められるレベルも高くなってきたので、自社のレベルもさらに高まっていきました。

 2015年には全世界のパートナーイベントで「SMB Partner of the year」としてストリートスマートは表彰されました。日本企業ではソフトバンクと2社のみの表彰でした。

 現在では日本の企業向けシステムである「Apps(Gsuite)」についてGoogleのパートナーをトレーニングする日本唯一のGoogleパートナー企業(世界では2社)としてGoogleのクラウドサービスを普及するのに貢献しています。

Microsoft、Facebookとの取り組み

 Google以外にも商機があると見た2016年以降、MicrosoftやFacebookとの取り組みも開始し、Microsoftのoffice365、FacebookのWorkplaceの導入支援やトレーニングを開始した松林さん。テクノロジーの進化や最新の活用方法をお伝えするセミナーも定期的に開催しています。今後、日本の会社が働き方の改革を進めていくにあたって重要な要素になるIT活用のエバンジェリストとして、現在もそのジレンマを解決すべく取り組んでいます。

 また米国系巨大IT企業だけでなく、国内ベンチャーとも事業連携を行っています。中でも生産性向上改善の追い風に乗り、急速にユーザーが増えているマニュアルを簡単に作成できるクラウドサービスのTeachme Bizを展開するスタディスト社とも提携し、ユーザーが導入するときのトレーニングも行っています。同社以外にも様々な新しい企業向けのクラウドサービスがリリースされていますが、順次連携をし、「伝える」部分にフォーカスしIT活用支援を加速していきたいと思っています。

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