世界の記述

2009年2月27日

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 米国の歴史は西へと開拓団が向かうフロンティア精神とイコールだが、このところその逆の動きが起きて注目されている。昨年1年間に18~35歳の若い人口の流出が最も激しかったのはカリフォルニア州だという。その多くは中西部、東部などに転居した。理由は 「失業率が高く仕事がない、家賃が高い」というもの。

 同様の理由でニューヨーク、フロリダも若い世代の流出が目立つが、カリフォルニアが群を抜いている。このことによる州税の減少、若い働き盛りの世代が少なくなることでの産業の減退など、引き起こされる問題は多い。

 カリフォルニアの場合、中南米を中心とした移民が増えているため全体の人口は増えている。ただしこうした移民はブルーカラーが中心で英語でのコミュニケーションができない、など教育の面でも州の負担は重くなる一方だ。IT産業の中心地と言われたシリコンバレーでも優秀な頭脳の流出が問題となっており、「このままではカリフォルニアが全米でも有数の貧しい教育程度の低い州になってしまう」との嘆きの声が挙がっている。

◆「WEDGE」2009年3月号より

 

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