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2019年1月9日

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米ニューヨークの連邦地検は8日、2016年米大統領選の前にドナルド・トランプ氏の長男たちと面会したことで知られるロシア人弁護士を、別件の脱税事件に関する司法妨害の罪で起訴した。

連邦地検の訴状によると、ナタリア・ヴェセルニツカヤ弁護士(43)は2013年、ロシア企業プレヴェゾン・ホールディングスの弁護士として、米政府を「意図的に事実誤認させるための宣言」を提出したという。プレヴェゾン社は脱税目的で2億3000万ドルを資金洗浄した罪を問われ、米政府に和解金約600万ドルの支払いを命じられた。

今回の訴状で連邦地検は、ヴェセルニツカヤ弁護士が事件の最中に「自分の依頼人たちの無実を証明するとして、ロシア政府による調査結果とされる内容の陳述書を、ロシア政府とは無関係に作成したと偽り提出した」としている。さらに、ヴェセルニツカヤ弁護士がこの陳述書を「ひそかに」ロシアの検察官と共同で作成したという。

ヴェセルニツカヤ弁護士はこれまで、ロシア政府のために働いたことはないと主張していた。

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ヴェセルニツカヤ弁護士とは

2017年夏の米報道で、ヴェセルニツカヤ弁護士が2016年夏にニューヨークのトランプ・タワーで、ドナルド・トランプ・ジュニア氏などトランプ陣営幹部と面会したことが明らかになって以来、同弁護士のロシア政府との関係が注目されてきた。

トランプ・ジュニア氏は、大統領選の対立候補、ヒラリー・クリントン氏に関する情報を提供すると持ちかけられたため、会談に応じたと認めている。

ロバート・ムラー特別検察官が進める、ロシア政府による大統領選介入疑惑に関する捜査において、このトランプ・タワーでの会談は重要な意味をもつと考えられている。

今回の起訴は、ロシア疑惑捜査とは関係のない別件に関するもの。有罪となれば最長10年の実刑判決を受ける可能性がある。

米報道によると、ヴェセルニツカヤ弁護士は現在、ロシアにいるものとみられる。弁護士は8日、CNNに対して「自分の職業上の名誉を守る」つもりだと述べたが、それ以上のコメントはしなかった。

起訴された同弁護士がアメリカに戻るかどうかは不明だ。

(英語記事 Russian lawyer in Trump Tower meeting charged with obstruction

提供元:https://www.bbc.com/japanese/46805473

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