オモロイ社長、オモロイ会社

2019年5月25日

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杉浦佳浩 (すぎうら・よしひろ)

代表世話人株式会社代表

三洋証券株式会社入社(昭和62年)。鹿児島支店にて勤務。地元中小企業、個人富裕層の開拓を実施。 日経平均最高値の2カ月前に退職。次に日本一給与が高いと噂の某電機メーカーに転職。埼玉県浦和にて、大手自動車メーカー、菓子メーカー、 部品メーカー等の主力工場を担当。 退職時は、職場全員から胴上げ。そして、某保険会社に20数年勤務後、平成26年末に退社。在社中は、営業職、マネジメント職を経験して、リテール営業推進、若手人財育成を中心に担当していた。 社外の活動も活発に行っていた。平成27年1月1日、代表世話人株式会社を設立。
同社代表取締役に就任。世話人業をスタート。

駒崎クララさん

 5歳からヨットで家族との洋上航海をはじめ、そこから5年間で大西洋から太平洋を渡って帰国。社会人としてのスタートはキャビンアテンダント(CA)、そこからIT起業家の道を歩み始め、現在は女性向け専門の生涯学習を推進するプラットフォームサービスを「開講」していたり、女性が起業家として活躍できる育成モデルを始めたり、そこに地方活性化の文脈にまで領域を広げている、KoLabo社の駒崎クララさんに話を聞きました。

ヨットの上にいたからこそ感じた「文明」の衝撃

駒崎さん6歳の頃ヨット上にて

 5歳の時に、父親が「フランスからヨットで旅に出る」と聞いて、「わたしも行く」と自身の意志で洋上へ出ることを決意した駒崎さん。そこから、お母さんと一緒に、一人の立派なCrew(乗組員)として航海に出ることに。航海の厳しさや、海に飽きて帰国する前提での出発だったそうです。ところが嫌気をさす、飽きるどころか、Crewとしての経験を積みトータル5年の航海歴を持つことに。

 その後、10歳まで洋上や多数の国々の港での人とのふれあいが学びの場であったそうです。たまに航海予定先の港に祖父母から贈られてくる本、教科書の類がヨットの上を授業の場に。リアルな目で見る学びと本から得る知識、「両方があってよかった」と駒崎さんは言います。キチンと整列して並ぶ小学校の朝礼風景を絵で見て感動し憧れていたとも。

ヨットハーバーてにて

 ヨットでの航海は、まさに大自然の中で人間がいかに無力であるか、逆らうことなんてとんでもないということを思い知らされる日々。その自然の中でも「文明」の素晴らしさを強く、ある意味忘れられないほどの衝撃として感じさせてくれたのが、「無線」や「FAX」だったそうです。

 見たことも、会ったこともない人々が、天候、海の状況や様々な航海に必要な情報を「共有」していること、またその大切さ有り難さを常に感じていたそうです。この人間が開発、生み出した文明のチカラを活用することここにも大いに興味を持ちました。

 そして、それが起業家として、ITという文明のチカラを活用していくことにも影響していると話します。

CA時代、起業家に「成功体験」を聞くことに集中

 高校時代から漠然とCAになりたいと思っていた駒崎さん、ヨットでの航海経験から二つの強みを活かせるんじゃないか? と思っていたそうです。

 ひとつは世界各国を旅してきた中で知らず知らずのうちに身についた、どこの国の人々とも仲良くなれる技術、コミュニケーション力、もう一つは、家族だけで厳しい航海を乗り切った際に、命の危険を何度も感じたことそこに対処してきた危機対応・管理の経験を活かせて航空業界に役立てると思い、入社する経緯となりました。

 ただし、3年で辞めること決めた上で。相当の激務であるCAの世界、体力がある若いうちの仕事と決めていたそうですが、しかしあまりに楽しく、結局は7年半雲の上にいることに。「飛行機もまさにCrewのチームワークがあってこそ目的地まで安心安全、そして心地よさを届ける仕事、毎回着陸時の達成感が最高すぎて、退職の機会を失いました」と話します。

 仕事は楽し過ぎるくらい、しかし、CA歴4年を経過した頃、キャリアカウンセリングを受け、自分のステップアップを考えるうちに、周りの「成功者」がどういうふうにキャリア、人生を考えているのか、興味を抱くようになりました。

 国際線に乗務していたので、日本国内にいるのは1カ月で1週間弱。その短い期間をフルに活用し、起業家、大手企業に勤める商社マン、エンジニア、メディア系の人など、世に成功者と呼べるような方々に会い続け、3年でその数が700人を超えたそうです。

質問は二つ。

  • なぜ今の仕事(事業)をはじめたか?
  • ワクワクをどうやって保ってきたか?

 アンドリュー・カーネギーが、ナポレオン・ヒルに成功哲学のノウハウをプログラムにすることを提案したように、思考の現実化をやってみようとこのインタビューをはじめたそうです。

 これにより駒崎さんは、IT業界の人々のワクワク感と情報共有力のスピードの速さの気付きはじめます。また自身が韓国のアシアナ航空に所属していたことから、韓国でのITの身近さから、いつしかパソコンに触れる機会も増え、プログラミング、コードを書いてみる等、のめり込んで行ったそうです。

 ITの世界から、CAの世界を見ることができるようになって、この業界がIT化している面とIT化が遅れている面があることに気付きあったそうです。そこから、CA同士が情報を共有・発信する匿名SNS非公開サイトを構築(2018年〜一部公開 『CREW WORLD』)、今では多数の現役CA、元CAが集い自発的に参画する状況となったそうです。

 そこに注目しはじめた企業が広告を出稿してくれるようにもなり、新しいプロダクトのCA目線による評価、CAが海外に行った際の現地レポート、体験アンケート(観光、宿泊、特産品等)を実践しています。

 現在は約10名のスタッフと共に会社を切り盛りしています。このCAのコミュニティ運営をしているうちに、CAの皆さんから信頼を集め、転職の相談が舞い込むようになり、CAの職業紹介事業も展開しています。これは積極的に転職を煽るのではなく、駒崎さん自身のキャリアと照らしながら本人と長い時間を掛けて何度も親身にカウンセリングをメインに行なっているそうです。

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