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2019年6月15日

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サッカー女子ワールドカップ(W杯)フランス大会は14日、日本対スコットランドの試合があった。1次リーグ初戦で引き分けに終わった日本は、前半から攻撃的に試合を進め、2対1でスコットランドを破って今大会初勝利をあげた。

日本は次のイングランド戦に勝つか引き分けで決勝トーナメント進出が決まる。一方、スコットランドは2敗となり、1次リーグ通過の望みはかなり薄くなった。

前半22分、FW岩渕真奈が放ったシュートが、スコットランドのGKリー・アレクサンダーの頭上をかすめ、ゴールネットを揺らした。これが日本の今大会初得点となった。

スコットランドが自陣を出て日本ゴールに迫る場面は、この時点まではほとんどなかった。

菅澤がPK決める

日本はその後も試合を支配。前半36分、FW菅澤優衣香が相手ペナルティエリアでパスを受けようとしたところ転び、DFレイチェル・コージーが菅澤を引っ張ったと判定された。

ペナルティキックを得た菅澤は、落ち着いてボールをゴール右下隅に蹴り込み、チーム2点目をあげた。

後半43分、スコットランドのFWラナ・クレランドがミドルシュートを決め1点を返したが、間もなく試合終了となった。

日本について行けず

アルゼンチンとの初戦で得点できず、攻撃の姿勢が足りないと批判された高倉麻子監督はこの日、フォワードを1人増やすなど、先発メンバーを初戦から3人変えた。

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日本はディフェンスも攻撃的だった。高い位置で圧力をかけ、スコットランドは狙いの定まらないロングパスを連発するはめとなった。

小刻みに素早くパスを回す日本のプレースタイルも、スコットランドを戸惑わせ、意気消沈させた。

命運分けた3つの反則

世界ランクでスコットランド(20位)を上回る日本(7位)が、勝利に値するプレーを見せたのは間違いない。しかし、スコットランドは3つのペナルティ判定に泣かされた。

前半36分の、菅澤がドラマチックに転んだ場面は、菅澤の肩に手をかけたコージーに対し、軽いペナルティが与えられる程度と思われた。しかし、主審はペナルティキックを告げ、ビデオ判定も主審の判断を支持した。

後半30分過ぎには、日本のゴール前でMF杉田妃和が、FWエリン・カスバートに後ろからぶつかり、転ばせたように映った。スコットランドの選手たちは主審にアピールしたが、相手にされなかった。

後半38分にカスバートがゴール前でパスを受け取り、ゴールを狙おうとした時には、これを止めようとしたDF清水梨紗がハンドを犯したように見えた。しかし、ビデオ判定でも反則とは認められなかった。

スコットランドの唯一の得点は、DF市瀬菜々が自陣ゴール前にひどいパスを送り、それをクレランドが拾ってゴールへと蹴り込んだことで生まれた。

勝ちか引き分けで決勝T進出

1次リーグのグループDではこの日、イングランドがアルゼンチンを1対0で退け、勝ち点6として決勝トーナメント進出を決めた。日本はスコットランド戦の勝利で勝ち点4となり、現在グループ2位に位置している。

日本は19日午後9時(日本時間20日午前4時)に、世界ランク3位のイングランドと対戦する。勝つか引き分けで決勝トーナメントに進出、負ければアルゼンチンの結果によってその先に進めるかが決まる。

BBCが選ぶ「この試合の最優秀選手」――岩渕真奈

BBC視聴者たちによる投票では、スコットランドのFWクレア・エムスリーが一番だった。残り30分で途中出場し、試合を大きく変えたのは確かだが、青のジャージを着たどの選手よりエムスリーが活躍したと考えるのは、見る目がなさ過ぎるだろう。

国際試合で21点目のゴールをあげて試合の流れをつくるとともに、スコットランドのディフェンス陣が影を追い回さざるを得なかった、巧みなパス回しの要となった岩渕真奈こそ、最優秀選手にふさわしい。


<試合データ>

  • 日本はこれがスコットランドと3回目の対戦で、すべて勝利している
  • 日本はこれで、W杯における欧州チームとの対戦が6連勝となった
  • 日本は2015年カナダ大会決勝でアメリカに敗れてから、W杯で11試合連続負けがない
  • 日本はW杯4大会連続で、1次リーグ第2戦に勝利している
  • スコットランドは6連勝のあとの2連敗となった

(英語記事 Japan hold off late Scotland rally

提供元:https://www.bbc.com/japanese/48645290

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