今月の旅指南

2012年7月27日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 今年は日本最古の歴史書『古事記』が編纂されて1300年に当たる。さらに来年は出雲大社大遷宮が約60年ぶりに挙行されるのを機に、神話に彩られた出雲の歴史に焦点を当てた展覧会が開かれる。

国宝 銅鐸 弥生時代
加茂岩倉遺跡出土 文化庁所蔵

 会場となる京都国立博物館には、10分の1のサイズで推定復元した、古代出雲大社の模型が出現。出雲大社境内遺跡から出土し、大社本殿を支えていた重要文化財の「宇豆柱(うづばしら)」を、島根県外で初公開するなど、『日本書紀』に記された国譲り神話で、大国主命(おおくにぬしのみこと)の住処として建てられたと伝わる出雲大社の歴史をさかのぼる。

 さらに、出雲における考古学最大の発見、荒神谷(こうじんだに)遺跡と加茂岩倉遺跡から出土した銅剣、銅矛、銅鐸など弥生時代の青銅器を多数展示。石屋古墳で発見された日本最古級の人物埴輪群など、古代史における出雲の重要性を改めて認識させられる展示物も少なくない。また、『古事記』の最古の写本など貴重な展示品も見逃せない。

 日本では唯一“神無月”が“神在月”となる出雲地方。古来、神々が集まる特別な地であった出雲の歴史を紐解く楽しみは尽きない。

●特別展覧会 大出雲展
<開催日>2012年7月28日~9月9日
<会場>京都市東山区・京都国立博物館(東海道新幹線京都駅からバス)
<問>075(525)2473
http://www.kyohaku.go.jp/jp/index_top.html

◆ 「ひととき」2012年8月号より

 

 

 

 

 
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