世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2012年9月21日

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 8月13日付Wall Street Journalで、Michael Auslin米AEI日本部長は、米国は長い間、各レベルで米中対話を行って来たが、中国にとっては対話それ自体が目的で、内容の進展はないので、今後の政権は、重要な課題があり、その解決が必要な時だけ中国と対話すべきである、と論じています。

 すなわち、中国との対話は何も建設的な結果を生んでいない。ウィンストン・チャーチルはjaw-jaw(無駄なおしゃべり)は、war-warよりはましだと言っているが、米国側は、首脳会談から年次戦略経済対話、軍人の相互訪問に至るまで各種対話を行って来た。しかし、双方の価値観も世界観も全く異なったままである。中国側は米国の言っていることを完全に理解しているが、それに同意する気は全く無い。

 無意味な対話を続けることは現実的ではなく、理想主義に過ぎない。中国側にとって、対話はそれ自体が目的であり、理解を深めるためのものではない。米国は、対話による問題の解決ではなく、それを継続することだけに関心を集中させられている。   

 次の米政権は、必要な時だけに中国と対話をすべきである。現在の戦略経済対話を続けるかどうかは見直されるべきである。米国は単なるおしゃべりで誤魔化されないということを中国に分らせるべきである。それは同時に、米国側にとっても、具体的な結果を求めずに、対話でお茶を濁すことを止めるという効果があろう、と述べています。

                     ◆         ◆         ◆

 オースリンの言うことは正しいと思います。中国の主宰している六カ国協議などは、往々にして、北朝鮮が会議に出席するだけのために具体的な譲歩を提供してきたこともありました。

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