今月の旅指南

2013年2月22日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 メナード美術館では開館25周年を機に、記念の名作展を開催している。これは日本メナード化粧品の創業者、野々川大介・美寿子夫妻が中心となって収集した1400点を超える所蔵作品の中の代表作を、ジャンルごとに5回に分けて紹介する趣向で、その2回目では、古美術と版画にスポットを当てる。

 古美術では、平安時代の古筆をはじめ、桃山陶、江戸時代の絵画や浮世絵などを公開。なかでもハイライトは葛飾北斎(葛は旧字体)の三女、葛飾応為(おうい)の美人画「夜桜美人図」だ。灯籠の光を受けて照らし出された娘の顔など、洋風画の明暗表現を採り入れた巧みな構成は、美人画の名手として北斎も一目置いたという応為の確かな才能をうかがわせる。また、異なる時代に生きた歌人たちを群像として描いた尾形光琳の「三十六歌仙図」も見逃せない傑作だ。

 一方、版画ではルオーやシャガールなど近代ヨーロッパの画家の作品をはじめ、棟方志功、アメリカを拠点に活動した国吉康雄など幅広い作品を展示。古美術と版画を合わせて古今東西約115点のアートの共演が楽しめる。

コレクション名作展(2) 古美術と版画─秘められた美─
<開催日>2013年3月1日~4月14日
<会場>愛知県小牧市・メナード美術館(名鉄小牧線小牧駅下車)
<問>☎0568(75)5787
http://museum.menard.co.jp/

◆「ひととき」2013年3月号より

 

 

 

 
 

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