ショーゼンさんの 川柳いろは教室

2013年3月23日

»著者プロフィール
著者
閉じる

杉山昌善 (すぎやま・しょうぜん)

1943年生まれ。川柳は川柳作家・時実新子氏に師事、テレビ・雑誌などさまざまな媒体で選者を務めるほか、都内を中心に川柳教室などを開く。著書に『今日から始める現代川柳入門』、『60歳からの新しい川柳』(実 業之日本社)ほか。

 こんにちは。今年の桜は早いね~。きょう市ヶ谷あるいたら満開だったよ。桜前線がぴゅーっと駆け抜けていきそうだ。

 でもさ、春を楽しむ方法は桜だけじゃないからね。春野菜を食べたり、スカーフをパステルカラーにするだけでも、春の気分が盛り上がるんだから。

 今日は「桜」の句を例に「言葉の選択」について考えてみようか。 

迷った言葉を決断すること

 文芸に携わる人は誰しも、星の数ほどある言葉のなかから、自分の感性にフィットする言葉を選んでいかなくちゃならない。言葉って自分が作り出したものではなくて、すでに世界に存在しているものだから、そういう言葉を組み合わせながら「オリジナリティ」をどのように出していくのかはとても難しいことなんだ。僕なんて、ウン十年やってるけど、いまだに迷うもの。

のぞみ 自分の思っていることをどんなふうに表現するか――。言葉選びって、決め手がないといつまでもズルズル考えちゃいます。

ショーゼン そうだよね。でも自分自身が納得いくまで「推敲」を重ねて言葉を選択することが大切です。たとえばここに二つの句があります。

この次も桜の下で死んでやる
この次も椿の下で死んでやる

こだま ここは「桜」しかあり得ないわね。

のぞみ 私もそう思います。でもどうしてそう思うんだろう。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る