こんにちは。今年の桜は早いね~。きょう市ヶ谷あるいたら満開だったよ。桜前線がぴゅーっと駆け抜けていきそうだ。
でもさ、春を楽しむ方法は桜だけじゃないからね。春野菜を食べたり、スカーフをパステルカラーにするだけでも、春の気分が盛り上がるんだから。
今日は「桜」の句を例に「言葉の選択」について考えてみようか。
迷った言葉を決断すること
文芸に携わる人は誰しも、星の数ほどある言葉のなかから、自分の感性にフィットする言葉を選んでいかなくちゃならない。言葉って自分が作り出したものではなくて、すでに世界に存在しているものだから、そういう言葉を組み合わせながら「オリジナリティ」をどのように出していくのかはとても難しいことなんだ。僕なんて、ウン十年やってるけど、いまだに迷うもの。
のぞみ 自分の思っていることをどんなふうに表現するか――。言葉選びって、決め手がないといつまでもズルズル考えちゃいます。
ショーゼン そうだよね。でも自分自身が納得いくまで「推敲」を重ねて言葉を選択することが大切です。たとえばここに二つの句があります。
この次も桜の下で死んでやる
この次も椿の下で死んでやる
こだま ここは「桜」しかあり得ないわね。
のぞみ 私もそう思います。でもどうしてそう思うんだろう。