「ライフ」の最新記事一覧
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2023/11/29 田部康喜
「コタツがない家」は、スランプに陥っている漫画家役に吉岡秀隆を配した傑作コメディである。独特の作風で知られる脚本家の金子茂樹の本作は、妻役の小池栄子、舅役の小林薫らがバラバラになりかけてはまとまろうとする、現代の家庭を巧みに描く。
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2023/11/28 平沢裕子
糖尿病の治療薬が「やせ薬」としてダイエット目的で使用されて品薄状態となり、厚生労働省や日本医師会が「適正使用」を呼び掛ける異常事態となっている。薬を飲むだけでやせられるのは願ってもないことだが、副作用など危険性を忘れてはならない。
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豪雨酷暑の韓国周遊自転車キャンプ旅(第7回)
2023/11/26 高野凌今回韓国を旅行して違和感を覚えたのは韓国における特異な歴史考察の視点である。歴史的出来事を考察するときに被害者的立場から考察・分析するのである。歴史的出来事を当時の世界情勢から分析するとか、客観的な第三者の立場で考察するのではなく、“被害…
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絵画のヒストリア⑤
2023/11/26 柴崎信三レンブラントの代表作「夜警」は、当時のオランダ・アムステルダムが西インド諸島や南米など植民地の富をもたらし、人と資金の流入と新しい技術の発展を促した都市であったことを物語る。チューリップ・バブルと呼ばれる投機ブームでの狂騒も描いている。
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神奈川県足柄下郡
2023/11/26 羽鳥好之観光客で賑わう箱根湯本駅前の商店街を抜けた先にある塔之澤。老舗旅館が多い川沿いのエリアに川端康成が深夜にひっそりと執筆をしていた宿がある。
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2023/11/25 葛西龍樹
慢性不眠症に対し、日本の診療アプローチが諸外国と大きく異なる。日本が睡眠薬を用いた薬物療法が中心であるのに対し、諸外国は認知行動療法をとっている。そこには、日本の保健医療制度と医師の専門教育などかなり複雑な要因が絡んでいるとみられる。
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2023/11/22 池上重輔
オーバーツーリズムが論点となっている。観光振興を国家戦略とする日本にとってはすべての地域に当てはまり、観光事業社だけでなく、自治体、地域企業にも重要なテーマ。その対象が何でありどのような問題があるかを理解しておく必要がある。
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豪雨酷暑の韓国周遊自転車キャンプ旅(第6回)
2023/11/19 高野凌9年前にも釜山を起点に韓国一周自転車キャンプ旅をしたが、今回9年ぶりにソウルを起点に韓国一周して最初に気づいたのはカフェ、コーヒーショップの大増殖だ。スターバックス、エディア・コーヒー、ツーサム・プレース、コンポーズ・コーヒー、トムアンド…
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2023/11/17 冷泉彰彦
東京大学の理科三類は、1962年に設置されて以来、日本の大学入試における最難関として有名となっている。しかし、この「受験の頂点」という構造は「最難関だから」挑戦してみようといった受験生もおり、日本の入試制度の問題を物語るものとなっている。
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2023/11/16 田中充
プロ野球の発展に貢献した監督、選手らに送られる正力松太郎賞に、阪神を38年ぶりの日本一に導いた岡田彰布監督が受賞した。この栄冠の裏には、かつて「紙切れ一枚」で監督解任を告げられたオリックスとの「関西ダービー」というドラマがあった。
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2023/11/15 馬場未織
2007年より平日は東京、週末は里山で暮らす二拠点生活を続けている筆者の3人の子どもが今や受験生だ。「受験戦争」とよく言われるが、〝戦争〟に参加せずに勉強はできないか。考えてみたい。
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豪雨酷暑の韓国周遊自転車キャンプ旅(第5回)
2023/11/12 高野凌最近慰安婦問題が日本ではあまりニュースにならないので日本人にとり従軍慰安婦問題は既に過去の出来事として風化しているように思われる。しかし自転車にテントを積んで80日間韓国を旅して従軍慰安婦問題は徴用工問題や福島原発処理水問題とともに現在進…
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2023/11/11 田中充
フィギュアスケートという競技の枠を超え、〝物語〟はアートの領域に達している――。羽生結弦さんのプロ2年目がさいたまスーパーアリーナから幕を開けた。
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相棒・ムロツヨシも味わい出す「うちの弁護士は手がかかる」
2023/11/10 田部康喜「うちの弁護士は手がかかる」は、ヒロインに天才パフォーマーの平手友梨奈を弁護士役に起用して、大物女優のマネジャーを解雇されたムロツヨシがパラリーガル役を務める傑作社会派コメディである。
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2023/11/07 井原 裕
いじめや学校になじめず不登校となるなど、子どもたちの悩みが耐えないが、その時の目標は再登校に限らない。本来、教育とは遍歴の経験を重ねる旅である。新しい環境に身を置くこと、新しい経験を積むこと、新しい人間関係に飛び込むことを推奨する。
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2023/11/05 城島明彦
関ヶ原の戦いは、家康の東軍は7万5000、三成の西軍は8万4000で、軍勢は西軍がまさっていたが、勝敗はその逆になることが予想できた〝奇妙な合戦〟だった。なぜなのか。合戦前から見てみたい。
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豪雨酷暑の韓国周遊自転車キャンプ旅(第4回)
2023/11/05 高野凌十分な貯蓄もできず“お金がないから結婚、子育てが不安”というのが一般的な20代、30代の現状であるという。韓国は国家としては先進国になったが若年失業率が高くフツウの若者はお金がないので明るい未来が見えない。
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2023/11/04 渡辺好明
農林水産省がアニマルウェルフェアへの管理指針を示した。守らない場合の罰則はなく、「国際基準に進む印象付け」だが、それでは、農水産物の輸出促進を図る中では心もとない。アニマルウェルフェアを売りにするぐらいの姿勢を見せてもらいたい。
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2023/11/01 野嶋 剛
地域経済活性化策として、自転車大会の開催が注目されている。観光振興とサイクリングの相性は良いが、開催するだけでは果たせない。今年初めて開催された「ツール・ド・九州」を通して、自転車レースの経済効果という問題を考えたい。
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『店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる 倉本長治の商人学』 笹井清範著
2023/10/29 池田 瞬昭和期の商業評論家で、長く続いた商業経営専門誌「商業界」の主幹を務めた倉本長治の言葉を解説しながら、商いに必要なものを探った本である。倉本自身は戦前から戦後にかけて活躍した人であるが、現代ビジネスの本質を突く内容も多く含まれている。
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