研究と本とわたし

2013年4月3日

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中田正則 (なかた・まさのり)

フリーライター

1956年京都府生まれ。早稲田大学卒。出版社等勤務を経て1986年に独立。以来、主として雑誌媒体で、ビジネス・経済・経営・人事分野の取材記事やインタビュー等を中心に執筆。

 第3回は上智大学経済学部の鬼頭宏先生。日本経済史、特に歴史人口学がご専門です。

 国連による世界の将来人口推計によると、2100年には実に100億人を突破すると予測されている。人口動態を多角的に研究する鬼頭先生は、自然科学と本を愛好する少年だったそう。現在の研究への道程を伺います。

――まず、鬼頭先生が研究者を志すようになったきっかけを教えてください。

鬼頭宏氏 (撮影:ウェッジ書籍部)

鬼頭宏氏(以下、鬼頭氏):実は研究者になるのは、小学生の頃からの夢なんです。卒業文集には、「天文学者になりたい」と書いています。ちょうど世界初の人工衛星「スプートニク」が打ち上げられた時代で、自分も宇宙に行きたいと思ったわけですね。

 もともと幼いときから、生き物や植物に興味があって、幼稚園の頃は、あまり友達と遊ばない子どもでしたが、別にそれで寂しいとも感じなかったんですね。

 その後、本を読むようになってから、自然科学への関心がより一層強くなりました。特に長く続いたのが、生き物との付き合い。課外活動では、小学5・6年は理科部、中学は生物愛好会、高校は生物学研究会に入っていましたからね。

――その頃はどんな本を読んでいましたか?

鬼頭氏:たとえば、繰り返し読んだのが、『日本の気候』(高橋浩一郎著・講談社の学習図鑑)。これは著名な気象学者の本で、日本の四季折々の気候現象を解説したものです。挿絵も好きで、絵を通じていろいろと想像力をかきたてられました。気象そのものと同時に、生物との関係などについても、この本を通じて知識や関心が広がりましたね。

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