world rice

2013年4月18日

»著者プロフィール
閉じる

田牧一郎 (たまき・いちろう)

田牧ファームズ代表

1952年福島県郡山市生まれ。田牧ファームズ代表。コメ生産者として郡山市で15年、カリフォルニアで20年、「国際競争力のあるコメつくり」をテーマにコメの生産・販売を行う。2012年からはウルグアイで事業を開始。世界の「おいしいごはん」マーケットに輸出を計画。日本のコメ産業も強くなれるはずと、日本でも試行錯誤中。

 “Rice is Rice” 「コメはコメでみな同じだ」と、自信を持って言ってくる海外の生産者に対し「これから私が話をするRiceはいま皆さんが栽培し商品にしているものとは、違ったRiceです」。こんな会話から、私の仕事が始まります。

 私が言うRiceとは、「炊いておいしいごはん」のことです。なぜ、「ごはん」なのかといえば、寿司屋さんをはじめとした日本食を扱うレストランへの出荷を主に想定しているからです。いま、世界中で日本食レストランは増えていますが、そこで使われているほとんどが「あまりおいしくないごはん」です。

 カリフォルニアでは年間約100万トン(白米)のコメが生産されます。そのうち日本食レストランの需要が20万トン程度あると推定されていますが、「おいしいごはん」になるコメの生産量は1万トン以下です。つまり「おいしいごはん」の需要開拓の余地は非常に大きいのです。

 海外のコメ産地でこうした「おいしいごはん」の説明をして、土地に適した品種の選定とその栽培、そして水田から収穫したモミを良質米市場で売れる商品にするための技術を提供し、指導すること。あわせて市場情報の提供をすることが、私がこの10年来カリフォルニアや、チリそしてウルグアイなど南米で行ってきた仕事です。

 私は日本のコメ農家に生まれ、毎年当たり前に行われているコメつくりを見ながら、そして作業を手伝う体験から、自然に日本のコメつくりの基本を学んできました。そして36歳からカリフォルニアに渡って自ら挑んだ、「おいしいコメのブランドつくり」の経験も得ました(なぜ、カリフォルニアに渡ったかは次回以降お話しします)。

米国で一番おいしいコメを生産する秘訣

 私は日本でごはんにして最もおいしい品種である「コシヒカリ」が、カリフォルニアでも最も「おいしいコメ」の商品になると考えていました。ただし、日本のコシヒカリをそのままカリフォルニアで生産しても上手くいきません。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る