交通事故で右足切断 
アンプティサッカー・ブラジル代表に
日本で実現したい「夢」

アンプティサッカー エンヒッキ・松茂良・ジアスさん(ブラジル銀行)


大元よしき (たいげん・よしき)  ライター

1962年東京生まれ。外資系IT企業からライターに転身。スポーツのほか、歴史関連も執筆中。著書に『あの負けがあってこそ』『命のバトン―自閉症児と個性派不登校児の教室』『1万回の体当たり―タックルマン石塚武生 炎のメッセージ』(以上ウェッジ)、『一緒に見上げた空』(扶桑社)。

障害者アスリート~越えてきた壁の数だけ強くなれた

世界最高峰の障害者スポーツ大会『パラリンピック』を目指すアスリートたちの「乗り越えてきた壁」に焦点を当て、スポーツの価値や意義を問うと共に障害者アスリートを取り巻く環境について取材していく。

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「映像関係の仕事をしている友人が作ってくれた紹介ビデオを技師装具士の先生にお見せして、そこから少しずつ、少しずつ時間をかけて、いろいろな人に声を掛けていただき、1年後には東京体育館のフットサル場に何人かの選手が集まってくれました。これが日本におけるアンプティサッカーの歴史の第一歩でした」

 2008年ブラジルからエンヒッキ・松茂良・ジアスが来日するまで、国内にはアンプティサッカーの競技者はおろか、存在を知る者さえほとんどいなかったのではないだろうか。

 2013年7月現在アンプティサッカーの競技人口は約50人にまで増えたが、その記念すべき初日は、不慣れなクラッチと呼ばれる松葉づえを使って「まずは歩いてみましょう」から始まった。走るどころか歩くのが精一杯で数分立っているだけでも辛いと座り込む選手がいた。

 「集まった人の中には足を切断してから、その日初めて運動するという方もいらっしゃいました」

アンプティサッカーってどんなスポーツ?

 クラッチを使い片足でプレーするアンプティサッカーとはどんな競技なのか。

 基本的なルールは通常のサッカールールに準じる。フィールドプレーヤー6名とゴールキーパーの計7名で競技するスポーツだ。フィールドプレーヤーは移動のためにクラッチを使用するが、これにボールが当たるとハンドであったり、オフサイドは適用しないなど一部ルールが変更されている。詳細は日本アンプティサッカー協会のHPを参照されたい。

2012年アンプティサッカーワールドカップ・ロシア大会。日本代表として出場したエンヒッキさん(左)
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「障害者アスリート~越えてきた壁の数だけ強くなれた」

著者

大元よしき(たいげん・よしき)

ライター

1962年東京生まれ。外資系IT企業からライターに転身。スポーツのほか、歴史関連も執筆中。著書に『あの負けがあってこそ』『命のバトン―自閉症児と個性派不登校児の教室』『1万回の体当たり―タックルマン石塚武生 炎のメッセージ』(以上ウェッジ)、『一緒に見上げた空』(扶桑社)。

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