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2013年11月1日

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田牧一郎 (たまき・いちろう)

田牧ファームズ代表

1952年福島県郡山市生まれ。田牧ファームズ代表。コメ生産者として郡山市で15年、カリフォルニアで20年、「国際競争力のあるコメつくり」をテーマにコメの生産・販売を行う。2012年からはウルグアイで事業を開始。世界の「おいしいごはん」マーケットに輸出を計画。日本のコメ産業も強くなれるはずと、日本でも試行錯誤中。

 日本のコメ流通は、生産者から消費者に渡るまでに多くの人手が加わり、コストがかさんでいるのが実情です。

 一般的に、生産者が収穫し乾燥させたコメは、地元のJA(農業協同組合)から中央のJA全農に集められるか、商社などから卸売業者や精米業者を経由し、スーパーマーケットなどの小売店で販売されています。収穫されたコメは、玄米の状態で生産者から出荷されますが、精米設備を持った卸売業者や小売店が精米することで白米になって店頭に並ぶのです。

 例えば、昨年、出荷された関東産コシヒカリの場合、生産者が60キロ当たり1万4000円で販売した玄米は、スーパーの店頭では、白米10キロが平均4000円で販売されました。

 これらの価格を1キロ当たりで単純計算すると、玄米は233円。玄米の前のモミ米は、加工時に発生する約30%のモミ殻などを考慮して180円。白米は、精米工程で発生する約10%の米ぬかや破米などを考慮して400円です。モミ米から白米までの1キロ当たり220円の差額が、加工や流通段階で発生したコストなのです。

日本のコメ流通は
専門分業化するべき

 一方、コメの輸出国で見られる「国際標準」の流通は、単純明快です。例えば、米国・カリフォルニアのコメ産地で流通に携わっているのは、生産者、精米業者、小売店の3者が中心です。このうち、重要な役割を担うのが精米業者です。

 カリフォルニアのコメ価格は、生産者が栽培する前から決まっています。作付け前に、精米業者から単価が提示され、合意に至れば契約書にサインして栽培を始めます。生産者としても、リスク分散などのメリットがあるため、相場を読んで現金販売する一部のコメを残して事前契約するケースが大半です。

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