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2013年12月6日

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八尋俊英 (やひろ・としひで)

日立コンサルティング取締役

1965年生まれ。日立コンサルティング取締役。IT分野の投資銀行業務を学んだ長銀を最初に、ソニーを経て中途採用第1期生として2005年経済産業省入省、情報処理振興課長、官房参事官を経て退職。直近2年はシャープにて新ビジネスに取り組み、クラウド技術開発本部長、2012年11月退職。2013年1月より現職。4月より東大生産技術研究所協力研究員。一貫して新しい部署・新設ポストで新開拓を続ける。

 2020年TOKYOオリンピックに向けた動きが見え始めた。7年後の日本の社会を考えるいい機会であると同時に、7年後を終点としない、未来を感じさせる数々の“OMOTENASHI”に触れてもらう機会にできればと切に思う。そこで、2040年頃を見据えた「JAPANビジョン」を発表してはどうだろうか?

 オリンピック招致のプレゼンにおいて、義足アスリートである佐藤真海さんの笑顔は世界中の人々の印象に残った。はるばる日本に来られる高齢者、旅行者も、車いすの若者も、英語も日本語も話せない少数民族も、すべてが安心してTOKYOを観光し、オリンピック、パラリンピックを楽しむことができる。これを実現することで、40年には世界中の多くの人に日本に住んでみたいと本当に思ってもらえる国になる、これに向けて国を挙げて行う努力目標を発表するのは如何か?

 数多くのスポーツ施設、高層マンション、イベント会場の建設ラッシュと同時に必要なことは、安全に楽しく移動できること、ガイダンスやサポートを受けられることだろう。日本語の標識しかないビルであっても、クラウド上にある地図を使えば、持ち歩くスマホ上には旅行者の自国の言葉で表記することができる。これは、実はそう難しいことではない。

 40年の世界を見通すのであれば、日本は半分近い国民がなんらかの身体支援器具(補聴器、メガネ、血圧計……)を持ち歩く時代かもしれない。グーグルがスマートグラスを発表しているが、スマートな補聴器とメガネを用意することで、旅行者も高齢者も必要な時に、居場所の情報、ビル・レストラン・看板の情報、ルート情報を得たり、セキュリティーセンターへコンタクトして困った状況を瞬時に伝えたりすることができるようにしたい。

グーグルグラス (AP/アフロ)

 日本でも東京大学の研究室発でオンデマンドバスが数多くの都市で実証された。決まった路線を走るバスではなく、前日までの利用希望に応じて、走る路線も毎回異なる。車両の大きさも利用ニーズに応じてマイクロバスから乗合タクシーになる。

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