2024年5月20日(月)

BBC News

2024年5月9日

香港で2019年に起きた民主化を求める大規模デモで歌われた曲「香港に栄光あれ」について、香港の裁判所は8日、一部の例外を除いて演奏や放送などの禁止を求めた政府の申し立てを認めた。

香港の高等法院は昨年、言論の自由に「委縮効果」を与えるとして、この曲の使用禁止を求める政府の要求を退けていた。

しかし、2審の裁判所は8日、この判断を覆した。政府がこの曲の非合法化に向けて動くことが可能になる。

裁判所は、「学術」あるいは「報道」のための使用は今後も可能だとしている。

しかし、香港の「分離を他者に扇動する」意図や「扇動的な意図」がある場合は、いかなる環境においても、そのメロディーや歌詞を放送や演奏、共有することなどはできないとした。この曲を香港の国歌として使用する行為も違法となる。

禁止命令に違反して有罪となれば、終身刑が言い渡される可能性がある。

今回の動きは、香港での自由がさらに損なわれるという懸念をいっそう深めるとみられる。

中国外務省の報道官は8日、「(香港が)国家安全保障を守る責任を果たすために必要な措置」だと述べた。

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/cqln1d7wppxo


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