田部康喜のTV読本

2014年2月19日

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田部康喜 (たべ・こうき)

東日本国際大学客員教授

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

見巧者(みごうしゃ)
芝居などを見なれていて,見方のじょうずな・こと(さま)。
そのような人をもいう。(「大辞林」)

 歌舞伎や文楽に詳しい友人にかかると、主役ばかりではなく、脇役を演じる役者や人形、その遣い手についての知識が豊富なので、聞いている私自身もその作品の深さに浸ることがある。古典芸能にふれるようになったのはつい最近のことなので、持つべきものは友である。

新しいフィールドで
名脇役たちに囲まれて

 フジテレビのドラマに主演することが多かった、天海祐希がテレビ朝日に出演することが話題になっている「緊急取調室」は、脇役陣の好演がテレビドラマの見巧者たちを楽しませる。

 「緊急」は第4話(2月6日)と第5話(2月13日)を観た。

 「緊急」の脇役陣は、いずれも映画・ドラマの主演級とバイプレイヤーで固められている。

 天海が演じる刑事の真壁有希子が所属するのは、通称で「キントリ」と呼ばれる、警視庁捜査一課・緊急事案対応取調班。刑事部長の郷原政直役に草刈正雄、キントリのトップを務める管理官の梶山勝利には田中哲司。NHK大河ドラマの織田信長に仕える荒木村重も演じている。舞台出身の独特なセリフ回しに魅かれる。

 このシリーズで取り上げたTBS日曜劇場「ATARU」では、子だくさんの風変わりな鑑識係を演じて、栗山千明の刑事とのからみは絶妙だった。

 真壁の同僚である、中田善次郎には大杉蓮。北野武監督の映画ではギャングなどを演じて、「北野組」の重鎮である。小石川春夫には小日向文世。日本を代表するバイプレイヤーであろう。

 菱本進役には、でんでん。ベテラン俳優として、映画・ドラマに欠かせない脇役である。NHK朝のテレビ小説「あまちゃん」の漁協の組合長にして、海女カフェのオーナーである長内六郎役が懐かしい。

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