“夫源病”に“事実婚”
シニアならではの結婚事情

50代こそリセットのすすめ(2)


Wedge編集部

WEDGE REPORT

ビジネスの現場で日々発生しているファクトを、時間軸の長い視点で深く掘り下げて、日本の本質に迫る「WEDGE REPORT」。「現象の羅列」や「安易なランキング」ではなく、個別現象の根底にある流れとは何か、問題の根本はどこにあるのかを読み解きます。

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「最近“夫源病”というフレーズが、シニア女性の間でよく話題になります。文字通り夫が原因の病で、頭痛やめまいなどの症状が表れるといいます」。50代前後の「アラフィフ」世代に向けて、健康、趣味、結婚などの情報を発信しているサイト「from4050」の秋元恵美子編集長が教えてくれた。

 医学的な病名ではないが、定年退職した夫が朝からリビングで横になってテレビを見続ける、「飯はまだか?」など上から目線で指示をする、家にいてもやることがないため買い物についてきてあれこれ指示をする、などの行動によってストレスがたまることが原因で、熟年離婚の要因の1つになっているという。

 「熟年再婚では、遺産相続など金銭面でのトラブルが絶えません。以前のパートナーとの間にできた子は、物事を判断できる年齢になっていることが多く、赤の他人である親の新たなパートナーに、遺産を引き継ぐ権利があることを許せないからです」(離婚、結婚に関するトラブルに詳しい行政書士の露木幸彦氏)。こうしたトラブルを避けるため、シニアの結婚では、あえて籍を入れない事実婚が目立ち、特に経済的に自立した女性に多くみられるという。

積極的に活動する50代

 「50歳になったとき、ふとこの先ずっと1人で人生を過ごすのかと思ったら、急に淋しくなったんですよね。こうした感情は40代のときにはなかったものです」。西田弘樹氏(仮名・51歳)は再婚を決意するに至った理由をそう振り返る。

 「再婚した頃は、親の介護で精神的に疲弊していましたし、いずれ自分もこうなったとき、そばに誰かいてくれたらありがたい……そんな思いが結婚を後押ししたというのはあります。幸いにも娘も受け入れてくれました」

 結婚相談所最大手のオーネットが運営する、男性50歳以上、女性45歳以上を対象とする専用サイト「スーペリア」の担当者である山中崇志氏が、「再婚の場合、50代はお子様が大学を卒業するなど、金銭的に独立する年齢に重なるケースが多いです。お金や時間に余裕が出て、次は我が身の幸せを、というのは自然な流れかもしれません」と教えてくれた。病気にかかり、将来不安になったときや、親の介護が終わったときに、婚活を始める人も多いという。

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