WEDGE REPORT

2009年6月23日

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 中国人VIPは主にビジネスや親族を訪ねて来日している。一方、観光目的でやってくる中国人セレブの多くは宿泊費や食費を切り詰めた格安ツアーで来日するが、ことショッピングに関しては惜しみなくお金を使う傾向がある。「ビジネスシーンではお金にうるさい彼らも、日本のショッピングでは電卓をたたかない」といった声も聞こえてくる。いったい彼らの購買意欲を刺激するツボはどこにあるのだろうか。VIPの個人旅行を控えた今、セレブの消費行動からお金を落とすヒントを探ってみよう。

一、 日本ブランドが好き

 「他の外国人観光客との一番の違いは日本製にこだわる点です」

 中国人の消費行動をこう断言するのは、秋葉原にあるヨドバシカメラマルチメディアAkibaの今井勇次氏だ。特に腕時計コーナーでは、「中国人の観光客はまず、日本製はどこですかと聞いてくる」(販売員)ことが多いようで、ショーケースの中の商品には「Made in Japan」や中国語で「日本製」と赤字で書かれた札が、値札よりも目立つように添えられている。

ヨドバシカメラ秋葉原店では、外国人向けの売り場面積を倍に拡張した。
「Made in Japan」 の札が付いた腕時計の陳列。

 

 

 

 

 



また、中国にも進出しているブランドであっても、「日本人向けに日本国内で製造・販売されている商品の方が、中国で流通しているものより高品質で安全に違いないと考える消費者が多いのではないか」と専門家は中国人の消費心理を分析する。

 日本人が想像する以上に、中国人セレブたちは「日本ブランド」に対して一種の信仰心のような憧れが強いので、大いにアピールする価値はありそうだ。

二、とことん試す

 一方、百貨店の販売員は「衣服を脱ぎ散らかすだけでなく、試着する回数が多いんですよ」と漏らす。前述の今井氏も「見本品を触るだけでなく、新品の入った箱を開けたがる」と中国人客の特性を口にした。こうした声からも分かるように、決して「日本ブランド」というだけで、商品を見定めずに購入することはない。

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