田部康喜のTV読本

2014年9月3日

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田部康喜 (たべ・こうき)

東日本国際大学客員教授

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

 関東大震災が発生した1923(大正12)年9月1日を教訓として、毎年同日に列島の各地で繰り広げられている「防災の日」の訓練は、東日本大震災の発生によって、より実践的になってきた。

 さらに、広島市の土石流の被害は、列島がいかに災害に直面しているかを改めて思い知らされた。

スーパー台風をもたらす「急速強化」

 NHKスペシャル「巨大災害」の4回シリーズは、世界的な科学者の研究成果を紹介しながら、列島の災害に迫る。第1集「異常気象“暴走する”大気と海の大循環」(8月30日)と、第2集「スーパー台風“海の異変”の最悪シナリオ」(8月31日)をみた。

 司会者にタモリを起用して、専門家に素朴な疑問を投げかけながら、これから起きる可能性がある巨大災害への理解が進む。さらに、シミュレーション映像が、巨大災害がいかなる脅威をもたらすのかを実証する。

 スーパー台風とは、中心付近の気圧が910hPa以下のものをいう。日本を襲った台風としては、1979年の台風20号の870hPaが最高である。

 「急速強化」という気圧が急速に低下する現象によって、その台風は発生する。

 台風の中心付近で、海面からの上昇気流によって、先端がとがった柱のように何本も立ち上がり、それらは上昇に積乱雲を発生させる。

 台湾大学の林依依教授らの研究によって、台風が発生するフィリピン沖の海洋の深層の温度が上昇する傾向が明らかになり、過去に相対的に低かった場合よりも、この上昇気流による気圧の低下がより大幅なものであることがわかってきた。

 海面の温度が上昇しても、深層の海水が低いときには、「急速強化」は抑制されていたのである。

 タモリは、趣味のヨットで遭遇した体験を話しながら、専門家の名古屋大学の坪木和久教授にたずねる。

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