オトナの教養 週末の一冊

2014年10月9日

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 「30歳を過ぎてからハリウッドに挑戦するなんて無理」「日本人だから役柄も限られているはず」と、2007年の秋に渡米を決行する時、世間は疑問視したはず、と俳優の尾崎英二郎さんは振り返る。しかし、彼は「だったら自分の目で確かめてみよう。本当に無理かどうか、納得するまで挑戦してみよう」という気持ちで単身渡米した。そして渡米前に出演したクリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」をはじめ、全米4大ネットワークのテレビ番組「ヒーローズ」「フラッシュフォワード」等への出演も経て、ハリウッドにおけるアジア人俳優として着実にキャリアを重ねてきた。2014年、初の著書『思いを現実にする力』を上梓した尾崎さんに、この本を通じて日本人に伝えたかったことについて聞いた。

――章のタイトルが「戦う力」「心をつかむ力」「知る力」「敗北から立ち上がる力」「切り拓く力」など、自伝と言うよりも、尾崎さんの経験を下敷きにしたビジネス攻略本のような構成になっていますが、この本を書いた目的とイメージしている読者層を教えてください。

『思いを現実にする力』(ディスカバー・トウェンティワン)

尾崎:ボーダーレス時代の今、ハリウッドを目指す人はもちろん、どんな分野で夢を追う人にとっても役立てる本を書きたいと思ったことが、単に日本人俳優としての自伝や回顧録にしなかった理由です。半分は僕の米国の業界での実体験のドキュメント、半分は何かを思いきって始める力が湧くような応援本を目指しました。イメージした読者層は、起業家、経営者、新社会人、進路の壁に向き合う学生とその親の世代です。

 僕は22歳の時には既に「いつか本を出したい」という目標を持っていました。そして8年前、渡米前の段階から執筆を少しずつ始め、昨秋から構成と編集に10カ月をかけてようやく生まれてくれました。自分の持てるすべてを注ぎ込んだ、分身のような本です。

 タイトルの「思いを現実にする力」は、最初は「無名は無力ではない!」という言葉が候補でしたが、よりポジティブな意味合いを持たせたいと、このタイトルに決めました。おかげさまで、「勇気が出る」「今の自分でも、何にでもなれるんだ」「若い人に読ませたいけど、40代の今の自分に響いた」「映画のシーンを思い出しながら読めてドキドキした」などの感想をいただいています。

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