世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2014年12月18日

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 新アメリカ安全保障センター(CNAS)のコルビー研究員とフォンテイン代表が、11月13日付ウォールストリート・ジャーナル紙掲載の論説にて、議会共和党とオバマ政権は、アジア政策をめぐって協力することができ、そうすることで、米国の国益に資するとともに、双方は政治的遺産を残すこともできる、と述べています。

 すなわち、オバマ大統領と、地域の指導者たちは、共和党主導の新しい議会が、アジアにとり、また、米国の地域における立場にとり、プラスとなりうることに気づくであろう。

 共和党はこの機会を利用するのが賢明である。アジア太平洋は、世界の経済的ダイナミクスの原動力であり、急速に戦略的競争の中心的舞台となっている。共和党は、こうした地政学的現実に適応するための野心的なアジェンダを強化することにより、外交政策に強いことを示し得る。

 まず議会は、大統領に、TPP交渉に不可欠な「ファスト・トラック」権限を与えるべきである。TPPが通過すれば、議会は、貿易と外交政策が絡み合っているアジア太平洋地域における米国の戦略的地位の強化に貢献することにもなる。

 議会は、国防支出を増強させ、もっとアジアに向けるようにすべきである。多くの共和党議員は、軍の近代化、即応態勢、最終的兵力に対して国防費の強制削減が与える悪影響を既に強調している。2016年に強制削減が再発動することを阻止することが、最優先課題となるべきである。

 さらに、共和党は、中国の軍事力増強が、米国の軍事的優位に挑戦していることを強調し、アジアにおける米国の優位を維持する努力を支持すべきである。

 アジアにおいて、同盟・パートナー網が、地域における重要な優位性になっている。議会共和党は、二国間および米国のパートナー国間の協力をさらに推進すべきである。

 ますます世界の中心舞台となりつつあるアジア太平洋地域における、米国の力と信頼の強化は、政策的にも政治的にも良いことである。大統領と議会共和党は、アジア政策で大胆なリーダーシップを示すことにより、双方が投票者の信頼に値する遺産を残すことができる、と述べています。

出典:Elbridge Colby&Richard Fontaine, ‘A Republican Congress Is Good News for Asia’(Wall Street Journal, November 13, 2014)
http://online.wsj.com/articles/a-republican-congress-is-good-news-for-asia-1415898171

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 上下両院で多数を占めることとなった共和党とオバマ政権が一層対決姿勢を強めることが予想される中で、双方が協力できる分野の一つは外交分野です。論説は、アジア政策で議会と政権は協力が可能であり、共和党はオバマ政権に協力すべきである、と述べています。

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