WEDGE REPORT

2016年5月1日

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 ゴールデンウイーク(GW)が始まり、熊本地震の被災地には、復旧、復興の力になろうと、全国から多くのボランティアが駆け付けている。取材班は、熊本県益城町の災害ボランティアセンターに4月22日と23日に足を運んだが、そこではボランティアの「善意」と被災者の「ニーズ」のマッチングが課題になっているようだった。熊本県社会福祉協議会のHPには、交通渋滞への懸念から現地入りする際には、公共交通機関の利用や早朝移動など配慮を求めており、益城町ではGW期間中の4/29~5/8は、「県内在住の方」のみの募集としている。

災害ボランティアセンターには支援要請の電話がひっきりなしにかかってくる

 「せっかく来ていただいたのに申し訳ございません。本日の受付が出来かねる状況になっております。また明日からも引き続き募集しておりますので、どうかご理解ください」

 熊本地震の「本震」から1週間が経った4月23日土曜日、午前10時過ぎ。益城町の災害ボランティアセンターに取材班が到着すると、既に入口には「受付終了」の看板が置かれ、応援にかけつけた社会福祉協議会(社協)のスタッフ2人が、次々と到着する車に声をかけていた。入口の対向車線側には、ボランティアセンターから引き返す車で列ができている。

 益城町のボランティアセンターを運営する益城町社会福祉協議会事務局長の國元秀利さんは、「全国からボランティアの方々に集まっていただいて本当にありがたいが、駐車場が満車になってしまい、受け入れたくても受け入れられない」という。

 同県八代市から訪れてボランティアに参加することができなかった50代男性は「何か力になれればと思って来たのですが、仕方ないですね」と残念そうにセンターを後にした。一方、災害ボランティアの経験がある20代男性は「最初は混乱して当たり前。広島でも常総でもそうでした。むしろこの時点でここまで対応できているのは素晴らしいと思います」と理解を見せる。

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