定年バックパッカー海外放浪記

2016年7月24日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

[フランス中西部Le Puyからスペインの聖地Santiagoを経てMuxiaまで]
(2015.4.22-7.16 86days 総費用37万円〈航空券含む〉)

5月8日は対独戦勝記念日というが……

 5月8日(金) コンク(Conque)から雷雨、氷雨、一時晴れのち曇りという変化の多い21kmを踏破してデカズビル(Decazville)という比較的大きな街に到着。手持ちの食料を食べ尽くしており、しかも何かの休日のようで店が全て閉まっていた。巡礼宿で夕食を頼んだが既に調理を終えており追加はできないと。仕方なく外食すべく街に出たが空いている食堂が見つからず途方に暮れた。

 散歩していた老人に尋ねると「駅の近くのホテルのレストランが開いている。散歩コースの途中だから」と案内してくれた。老人は技術者として地元の炭鉱で働いていたという。2000年に炭鉱が閉山してから町の人口は激減して町はすっかり寂れたという。英語・フランス語のチャンポンで訥々と語ってくれた。

村の中心に建てられている第一次世界大戦戦没者慰霊碑

 今日は祝日で“対独戦勝記念日”であるとのこと。老人は46年生まれであるから対独戦争終結の翌年生まれで今年69歳だ。

 老人の父親は警察官、母親は電話交換手であったという。戦後ずっと両親は大変な苦労をしたという。配給の食料すらもらえないこともあったほど両親は生活に苦労したという。私はハッと老人の言葉の意味を悟った。

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