BBC News

2016年6月24日

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英通貨ポンドの為替レートがロンドン時間23日の取引でいったん上昇し、昨年12月以来初めて1ポンド=1.50ドルを付けた。英国が同日実施した欧州連合(EU)からの離脱か残留かを問う国民投票で残留派が勝利するとの期待を受けた。しかし、各開票センターが結果を発表し始めると、離脱派が予想以上に大幅に残留派を上回った地域もあり、ポンドが下落に転じる場面もあった。

ニューカッスル地域では、残留派が多数を占めたが、離脱派との差が予想よりも少なかったため、ポンドは下落。さらに、サンダーランド地域で離脱派が残留派を相当の差で上回り、ポンド下落が加速した。

23日夜には、離脱運動を推進したイギリス独立党(UKIP)のナイジェル・ファラージ党首が「残留派が持っていくようだ」と発言し、ポンドが上昇した。

ETXキャピタルのトレーディング責任者、ジョー・ランドル氏は「ポンドが大きく上下した。ほとんどめったに見ないような事態だ。ブラック・ウェンズデーの時のポンド下落幅より大きかった」と話す。「価格水準がまったく見当違いだったかもしれないと、市場はあからさまに緊張している。投資家たちはいささか気楽すぎた。もし離脱が決まるなら、これ以上の動きが出るのは必至だ」。

ワールド・ファーストのチーフ・エコノミスト、ジェレミー・クック氏は、「ニューカッスルで残留派が僅差での勝利はポンド強気筋をヒヤリとさせた。ニューカッスルは残留が大きな勝利を収めるはずだった」と語った。

一方でカナダのCIBCのジェレミー・ストレッチ氏は、取引高がきわめて少ないために変動幅が実際以上に大きくなっていると指摘。「取引高はとても少なく、市場は比較的、非流動的だ。トレーダーは疑心暗鬼で、動いているのはポンドだけではない」と言う。

先週には、残留派の劣勢を示す世論調査が相次いだため、ポンドは1.40ドルまで下げていた。

23日のFTSE100種総合株価指数は前日終値比1.2%高の6338.10と、約2カ月ぶりの高値で引けた。鉱山や銀行、旅行関連の株が買われた。

米株式市場でも取引終盤で株価は上昇し、ダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数はともに前日比1.3%上昇した。

欧州各国の株式市場でも株価が上昇し楽観ムードが強まった。ドイツ株式指数(DAX)とフランスのCAC40指数はそれぞれ、1.8%、2%上昇した。

北海ブレント原油先物は取引終盤で大幅上昇し、前日終値比2.1%(1.03ドル)高の1バレル=50.91ドルで引けた。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は0.98ドル高の1バレル=50.11ドルとなった。

原油価格の上昇で、シェルが買われ、ロンドン市場で同社株は3.1%高となった。BPは1%近く上昇した。

比較的安全な資産とされる金の相場は0.6%下落し、2週間ぶりの安値である1オンス=1258.86ドルを付けた。

23日に上昇した銘柄

ロンドン株式市場で最も上げ幅が大きかったのはブリティッシュ・エアウェイズを傘下に持つインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)で、前日終値比3.6%高の528ペンスで引けた。残留が決まれば航空会社にとって有利になるとの見方が背景。

ロンドン証券取引所(LSE)グループは3%高で引けた。ドイツ取引所と進められている210億ポンド規模の合併交渉がさらに確実になったとの見方が広がった。

サクソバンクの為替ストラテジスト、ジョン・ハーディ氏は、「(英国がEU残留を選択するとの見通しで)市場がこれほどまでに急激に動いたことに、皆、多少びっくりしている」と語った。

「ポジションをショートにしていて身動きが取れなくなった参加者は、投票の結果が出ていない時点でさえも、撤退を余儀なくされている。しかし、このことはブレグジット(Brexit=英国のEU離脱)に破滅的なリスクが伴うことも意味している」

(英語記事 Pound hit after narrow Remain win in Newcastle)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36613211

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