定年バックパッカー海外放浪記

2017年2月5日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

(2015.11.27-12.26 30日間 総費用12万円〈航空券含む〉)
オバマさんに抱きすくめられ戸惑い顔のスーチーさん

「私は日本人が嫌いです」

 11月28日 ヤンゴンのホステルにチェックイン。隣のベッドには東洋系の貧相で根暗な感じの40歳くらいの男性がいたので英語で挨拶して自己紹介すると、いきなり彼は「I don’t like Japanese(私は日本人が嫌いです)」と反応した。韓国人には放浪旅で沢山遭遇したがストレートに“反日”を表明したのは彼が初めてだった。

 流石に年の功で私は苦笑いしながら、「日本人が嫌いですか。でもどうしてあなたは日本人が嫌いなのですか」と尋ねると彼は「日本人は信用できない」と率直に述べた。

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 そしてさらに私は「どうして日本人を信用できないのですか」と質すと「日本政府は日帝による韓国支配を反省していると言いながら韓国に対して十分な謝罪と賠償をしないからです」と回答。

 この質問のやり方は某大手メーカーの問題解決手法として有名なスキルである。同じ問題に対して相手の回答に何度か「なぜ」と繰り返すのである。「なぜ」を繰り返すと相手は問題点の真因に気付くという手法である。

 私が「朴正熙大統領と日本政府が1965年に締結した日韓基本条約で全ての謝罪と賠償は最終的に決着して合意しました。それ以上の法的・道義的責任は日本にはないと思いますが、何故あなたは謝罪や賠償が必要と考えるのですか」と質問。すると彼は「私は英語が得意ではないのでこれ以上の議論はできません」といかにも無念そうにギブアップした。

 彼が私の指摘に全く納得していないのは明白であった。彼の名前はキム。年齢は39であった。

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