赤坂英一の野球丸

2017年5月17日

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近ごろの大卒新人は世話が焼ける?

 大卒投手のレベルが下がった理由は何なのか。何人もの優秀な選手をプロに送り込んでいる大学関係者がこう話す。

 「昔と比べて、どこの大学も練習量が減っているからですよ。昔の野球部員は勉強そっちのけ、土日も返上で野球に明け暮れていた。そのせいで卒業できずに除籍になっても、プロや社会人が受け入れてくれたんです。でも、いまの時代は卒業しないと企業が採用してくれない。プロの球団にも、新人が卒業しているかどうか、親会社から調査や指導が入るようになってきた。最近はどこの大学の監督も、土日は練習禁止、必ず勉強させろ、と学校当局にきつく言われているほど」

 また、ある強豪大学からプロ入りし、新人王を獲得した某プロ野球OBもこう嘆く。

 「ウチの大学の場合、おれの時代の合宿は20人ぐらいの少数精鋭主義だったんだけどね。いまは補欠の補欠みたいなのも含めて、100人近くいる選手全員を合宿に連れていってる。そうしないと〝差別〟になると、選手や保護者から文句がつくんだ。で、わざわざ合宿先まで行って、補欠のための基本練習を延々とやってる。勝つための高度な練習なんかできないんだから、強くなるわけがない」

 近ごろの大卒新人は世話が焼ける、と中間管理職がぼやいているのは一般企業ばかりではないようだ。

  
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