定年バックパッカー海外放浪記

2017年6月4日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

(2016.4.6.~5.21 45日間 総費用47万円〈航空券含む〉)

 「ワタシ、オキナワ、カイヘイタイデス」

 4月11日。ミズーリ州のSpringfieldから美しい田園風景のなかを小一時間走ると“Gary’s Gay Paritas Sinclair Station”という修復された昔のガソリンスタンドがある。ジョーという30代後半の陽気なあんちゃんが出てきてあれやこれや説明してくれた。

元海兵隊で沖縄駐留経験あるジョーとオジサン

 我々が日本人と分かると大喜びで「コンニチハ、ワタシナマエ、ジョーデス」と片言の日本語で挨拶する。彼はノースカロライナ州の出身。17歳の高校生の時に地元の不良少年仲間と傷害事件を起こして裁判所に送られた。ジョー曰く、ハイスクールでは“ワル”だったという。

 そのとき矯正施設(correctional facility)に入るか、海兵隊(marine)に入るか二つの選択肢を提示された。血気盛んであったので迷わず面白そう(exciting)な海兵隊に入隊。司法制度で更生プログラムの一つに海兵隊という選択肢があるのはいかにも米国らしいと思った。

 ジョーは真面目に海兵隊で勤務したので19歳で幸運にも沖縄の海兵隊基地に配属。とにかく沖縄では夢のような17年間を過ごしたという。13年間海兵隊勤務して、満期で退役してから4年間沖縄に留まり米軍関係や自動車修理工場で働いた。その間に日本女性と2回結婚。その他にも沢山ガールフレンドがいてオキナワ勤務はワンダフル&ドリームだったようだ。

「ゲーリー’ズ」ガソリンスタンド。中央のジョーの右隣がガールフレンドのメアリー。

 その後故郷のノースカロライナに戻った。紆余曲折あり、先週ガールフレンドであるメアリーの故郷Springfieldに引越してきた。メアリーはガソリンスタンドのオーナーであったGaryの娘であり父親が昨年亡くなったので跡を継いだ。ジョーは自動車修理が得意なので一緒にメアリーの父親Garyの残したガソリンスタンドとモーテルを経営する計画だという。

ピースサインで見送ってくれるジョー。このガソリンスタンドは現在は土産物屋に改装されているが、昔扱っていたガソリンのブランド「シンクレア」は独立系石油会社で現在でも営業しておりミズーリ州の一部で販売されているという

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