2024年11月25日(月)

【特別企画】親子で楽しむ社会見学

2010年7月27日

 言うまでもなく、鉄がなければ私たちの生活は成り立ちません。しかも、一口に鉄といっても、加工性や強度など様々な種類があります。そんな解説も君津製鉄所では見ることができます。君津製鉄所では、毎週月曜と火曜に一般見学を受け付けています。ただし、こちらは、小学3年生以上が対象となっています。

社会見学のお役立ちツール

 こうした2年分の取材先をこのたび、本にまとめました。『江上剛の行って、見て、聞く―大人の社会見学―』です。6月20日に発刊するやいなや、講談社の「週刊現代」(7月17・24日合併特大号)の「リレー読書日記」で立川談笑さんに取り上げていただきました。

 「『巷に溢れる『社会見学』のガイド本ではない!』と豪語する「江上剛の行って、見て、聞く―大人の社会見学―」。元銀行マンの作家さん。経済小説を書く先生が、海洋油田や原発、ダム、造船所などの現場に実際に足を運ぶルポルタージュです。まずはフルカラーの図版がとても楽しい。そして、なるほど従来の「社会見学」と大きく違うのは、その掘り下げ方です。見た目の美しさや巨大さにも圧倒されますが、本書ではそこにどんな技術が注ぎ込まれているのかを詳細に解説し、さらにその技術を支える技術者や現場の作業員の姿に注目するのです。(中略)実際に足を運んでこの目で見たくなるし、子どもを連れて行きたくなりますよ」、こちらの意図をそのままくんでくださったかのような書評でした。

 実際、筆者の江上さんは、まえがきでこのように言っています。「最初の見学は、新潟県の沖合にある海洋油田の現場だった。こんな厳しい現場にもサラリーマンがいると知り、感激した。サラリーマンが逞しく働く現場を見に行き、こんな仕事もあるんだ、こんなにみんな頑張っているんだ、という応援歌を書こうという気持ちになった。これを読み、知的好奇心に加えて、少しの元気が出て、「子どもにも読ませてやろう」というお父さんが増えればいいと思った」。

 もう一つ自慢をさせていただきますと、朝日新聞社から出ている、あの「AERA(アエラ)」(7月19日号)でも、書評でご紹介していただけました。「頭のなかでBGMになるのは、かの清志郎の名曲か。『昼間のパパは~光ってる~』って。いや、もちろん昼間のママも光っている。みんな、静かに熱いのだ。そう、これはニッポンの現場で働く男女の情熱を、しかし軽やかに楽しく描き出した一冊だ」。

あなただけに教える“とっておき”の場所

 墓地めぐり

 最近は、「墓マイラー」とも言われるほど、密かなブームになっています。

 ヒートアイランドと化す夏の東京ですが、墓地を訪れるとひんやりとした空気が漂っています。(と、いっても恨めしやぁ、のほうではありません)。東京の墓地は、都会のオアシスとでも言いたくなるほど、緑豊かなのです。

 お子さんの歴史の教科書や国語の教科書に出てくる歴史的な人物のお墓を訪ねてみるのはいかがでしょうか? 私たちも、実際に歴史を頭に入れた上で、教科書に出てくるような人のお墓を訪ねました。そうすると、歴史的な問題を再考するばかりではなく、深遠な気持ちになり、思わず手を合わせてしまいました。

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※「親子で楽しむ!社会見学お役立ちリスト」はこちら


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